和菓子店の動画のバックにガンプラ!? ガンダムが気になって内容が頭に入ってこないと話題、店主になぜなのか聞いた(1/2 ページ)
正常なガノタの9割は、ガンプラに夢中で右の葛に気付かない。
葛(くず)菓子専門の和菓子店「葛屋 中井春風堂」による葛の解説動画が、葛とは全く関係ない角度から注目を集めています。店主のバックにさりげなく置かれたガンプラが気になって、内容が全然頭に入ってこない……。
話題の動画は、同店の公式YouTubeチャンネルで公開されている「葛塾」シリーズ。店主の中井孝嘉さんが、葛菓子の作り方やその栄養価など、葛にまつわる知識をていねいに教える真面目な動画なのですが、ガノタ(ガンダムオタク)が見た場合はおごそかな和装の店内に忍んだガンプラに面食らうこととなります。
例えば、最初の「葛って何ですか?」の回では、画面の片隅にHi-ν(ハイニュー)ガンダムが鎮座。続く第2回では、「吉野葛と吉野本葛」の違いが、ストライクフリーダムガンダムをバックに語られます。そして第3回ではサザビーが……って、現在公開中の全7回、みんなガンプラが違うし、どれも塗装やらディテールアップやら、相当作り込まれてる……!
動画は2021年から2022年にかけて公開されたものですが、近ごろTwitterで「なぜガンプラが」と指摘されたことから一躍有名に。「普通なら生花が置いてありそうな場所にそっとガンダムが」「ガンプラを置くだけで一気に親しみやすくなるな」などと反響を呼びました。
それにしても本当になぜ背景にガンプラを? 編集部が取材したところ、「深い意味はありませんね。僕はただのガノタですから趣味が映りこんだだけです」と、中井さん。「動画の内容が真面目で硬いので、少しでも場が和めばと。葛のレシピよりガンプラのほうが多いので毎回違うものを置いています(笑)」と答えてくれました。特に好きな機体は「断然νガンダム」とのことで、完全に店主の趣味だったんですね。
Twitterでの反響について、「いじっていただいてありがとうございます。皆様の深~い考察を拝見していると非常に楽しく、今後の動画は趣味色濃くなりそうです。今後もガノタの皆様の期待に応えられるよう、3倍頑張ります! 趣味が葛の普及につながれば最高ですね」と、中井さんは語ります。実際に動画の閲覧数もここ数日で伸び、コメントも増えているそうです。
あらためて動画(第7回)のコメント欄を見てみると、「νガンダムは葛じゃない!」「これがサイコフレーム(葛湯)の導き……」などと、みなさんノリノリ。「ネットの波から突如押し寄せたガノタたちが、葛湯の作り方覚えて帰る構図好き」との指摘もあり、中井さんの希望はすでにかなっているようにも思えます。
動画提供:葛屋 中井春風堂(YouTubeチャンネル)
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