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1月のガス代はなんと220万円! ガス代高騰に悩む銭湯「どうやって稼げと」「営業努力でどうにもなりません」(1/2 ページ)

前年同月は約140万円だったそうです。

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 1月分のガス代、およそ220万円。ガス代の高騰に悩む大阪市の銭湯が、請求書をTwitterで公開しています。どれほど大変なことになっているのか、詳しい話を聞きました。

1月分のガス代は、およそ220万円(画像提供:和光浴場

 Twitterに請求書を投稿したのは、大阪市西成区にある和光浴場(@publicbathwakou)。ガスボイラー方式の銭湯であるため、ガス代の高騰が経営を直撃しているといいます。

 1月分のガスの請求額は219万6672円にのぼりました。ちなみに前年同月は約140万円だったそうで、大幅な増額となっています。電気・水道・人件費を含めると、経費はおよそ400万円に。一方で、大阪府の組合入浴料は490円であり、値上げもままなりません。

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※銭湯の入浴料金については、「公衆浴場入浴料金の統制額に指定等に関する省令」により、物価統制令の規定に基づき、各都道府県知事が決定しています(参考

 この金額では、月に27日間営業するとして、1日約300人以上にお湯を提供しないと赤字になります。しかし、それだけの人数がシャワーを使えば、お昼過ぎにはお湯が足りなくなります。八方ふさがりな状況に「営業努力でどうにもなりません」と悲痛の声をあげています。

庭園露天風呂 和光浴場(公式サイトより)

 ガス代の高騰などで苦境に直面している銭湯業界。どういった対策が望まれるのでしょうか。和光浴場に詳しい話を聞くことができました。

―― ガスの請求金額を見たときのお気持ちを、あらためて教えてください

和光浴場: 9月は80万円ほどでしたが、10月・11月は130万、12月も170万円と高額でした。1月は営業日数も多いのと、気温も低いためにもう少し上がるだろうと、多少なり覚悟はしていました。とはいえ、200万円の大台を超えてきたことに思わず衝撃を受けました。2月の請求もこのままでは200万円を超える事が予想されており悩ましいです。

―― これまでガス代は経費のどれくらいの割合を占めていたのでしょうか?

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和光浴場: 冬場はもともと40%ほどを占めていました。2023年は55%ほどになります。

―― 他の銭湯から、同様の声を聞いたことはありますか?

和光浴場: ガスボイラー方式の銭湯は同様の事態かと思われますが、知っているのは、東京の大黒湯さんがTwitterで書かれていたのを見た程度です。ただ業界の高齢化もあり、SNSもされておらず、ひっそり廃業されているお店はあるとウワサでは聞いています。

 重油や廃材の調達費の高騰を受けて、これまでも公定入浴料は上がってきましたが、ガスの高騰の番になっても価格転換されにくいのは、ガスボイラーを採用している店舗が少ないからかもしれません。けれども、大気汚染の観点からいくと、ガスボイラー店舗は環境保全にも貢献しています。ですので、保護してほしいという意見もTwitter上で見かけました。

―― 「営業努力でどうにもなりません」と投稿していますが、厳しい状況が続くなか、どのように営業を続けていくのか教えてください

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和光浴場: 取りあえず融資を受けて営業を続けていきます。また、ガス会社と交渉し、支払いの延期なども含めて相談するつもりです。

 あとは政府の介入によってガス代を下げるように構造転換をはかっていただくなどの改革を待つしかありません。下町西成の銭湯として、地元の風呂無し住居に住まう長年の高齢常連客の方々のためにも、年末年始も休まず営業してきたので悩ましいところです。

高橋ホイコ

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