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地域みんなで「さぁ、行っといで」 福島・南相馬市の18歳に向けた応援ポスターが「胸が熱くなった」「素晴らしい」と話題に(1/2 ページ)

巣立ちを応援する温かいメッセージ。

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 福島県南相馬市が作成した、「さぁ、行っといで」と18歳を応援するポスターが注目を集めています。東北初の子育て支援制度「巣立ち応援18歳祝い金支給事業」の一環で、新しい環境に踏み出す新成人へのメッセージと思いが込められています。

2月20日より、南相馬市内の公共施設や商業施設に掲出された応援ポスター

 南相馬市の「巣立ち応援18歳祝い金支給事業」は、令和4年(2022年)度に18歳になる市民を対象に祝い金5万円を支給する新制度です。

 応援ポスターは、18歳の新成人へのエール――「地域社会全体でみなさんを応援しているよ」――が込められ、玄関先で背中をポンと押し、送り出す実家の雰囲気を「さぁ、行っといで」というキャッチコピーで表現しています。

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 また各ポスターのコピーは、被写体それぞれのインタビューから抜粋し作成。いずれも真っ直ぐな応援メッセージが書かれています。

ポスター写真は被写体の方々の見慣れた風景で撮影したとのこと

 同市こども家庭課は、新成人の“巣立ち”でのタイミングで支給する理由の1つに、環境が大きく変わるこの時期に新しいことに挑戦したりと「自分の世界を広げてほしかった」ことを挙げています。もう1つは、お金がかかる門出の時期、少し引け目を感じるかもしれない18歳の思いを「少しでも軽くしたかった」と公式noteで説明しています。

 そんな温かいメッセージと地域の子どもたちを応援する思いに、Twitterでは「胸が熱くなった」「素晴らしい」と心を打たれた人の声が上がり、思いが綴られた公式noteの記事には「こんなの見ると泣いちゃうよ」「未来の子どもたちのことを考えるとは、こういうことなんだと思う」の声が寄せられています。

 また、成人を機に故郷を離れる人もいる中で「行っといで」のメッセージを贈ることに「過疎のひどい地域はとにかく若者を外に出さないよう働きかける事が多いんだけど、このポスターは全く逆で素晴らしいと思う」「地域の人が減る、出ていく、というネガティブさを感じない、綺麗で暖かい"エール"だなって」などのコメントも。

案内文書とともに届く“白紙の色紙”。友人やお世話になった人からメッセージもらうことで、見返した時に「勇気の出るお守りのような色紙になって欲しい」という思いが込められています

 全8種類のポスターは、2月20日から同市内の約130カ所に掲出。プロジェクトのクリエイティブ全般は、南相馬市小高区に拠点を置くデザイン事務所maruttが担当しています。

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 3月1日には「卒業おめでとう撮影会」も開催予定。プロのカメラマンが撮影し、その場で写真データがもらえます。定員は50組で、現在申込フォームから受付中です。締め切りは2月28日17時まで。

巣立ち応援18歳祝い金支給事業企画の記念写真撮影会も
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