認知症のおばあちゃんが涙を流し……　“仮面ライダー”コスプレで参加したイベントで言われた衝撃的な一言に「泣きそう」「本物のヒーロー」と反響（1/2 ページ）

　コスプレイヤーならではのエピソードが、Twitterで「#コスプレイベントで言われた衝撃的な一言」のハッシュタグで盛り上がっています。仮面ライダーのコスプレを30年続けている義肢装具士のRare（@onodrea）さんは、病院のクリスマスイベントでの出会いを投稿。その印象的なやり取りに「かっこいい」「本物のヒーローだ…」など、感動の声が多く上がっています。

　Rareさんが以前に勤務していた病院のイベントに参加したときのこと。仮面ライダー新1号に扮したRareさんが1人1人にクリスマスカードを渡していると、認知症で話もできなかったおばあちゃんにこう言われたそうです。

「初恋の人です…また逢えた、ありがとうございます…」

　涙を流しながら話し出したというおばあちゃん。50年前から人々を守ってきたヒーローとそれを体現するコスプレイヤーが、ひとりのおばあちゃんの言葉を蘇らせた瞬間でした。“大切な存在”の大きさと、それを思い出すきっかけとなったコスプレの持つ力に、一緒に撮った写真を見ているだけで胸が熱くなります。

　ちなみに、おばあちゃんは直後に「本郷猛さん！」と話していたそうで、はっきりと“初恋の人”を思い出しているのがわかります。

　Rareさんはこのとき、病院の先生に「私達医者が何人束になっても仮面ライダー1号一人には勝てません」とも言われたとのこと。しかしこれに対しては、「それはちゃうわ。先生たちの頑張りがあったさかいにこの患者さん後にトントン拍子で退院しはったんやで」と否定しています。

　Twitterでは「本物のヒーローがここに居る！」「なんて素敵なエピソード」「うるっときた」「私まで泣いてしまいました」と心を打たれた人の声が寄せられ、自身の未来を想像する声や「やはり人生に、萌えと推しは必要なんですよね！」なんて声も上がっています。

　なお、Rareさんによると、上記のイベントは「新1号で出てほしい」と急きょ頼まれ、別の仮面ライダーたちの衣装を塗り直すなどして作った衣装だったとのこと。RareさんのTwitterでは他にも、10歳の男の子を笑顔にした2号のコスプレ写真などを見ることができます。

画像提供：Rare（@onodrea）さん