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その助言、「押しつけ」になってない? 夫婦関係を円滑にする漫画(1/2 ページ)

助言と思っていても自分の意見を押しつけているだけかも。

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 学校では教えてくれない質問に阿須名久美(アスクミ)先生がズバリ答えてくれる漫画『アスクミ先生に聞いてみた』(作:後藤羽矢子)。今回は、妻との会話に困った教師と、善意による意見が助言なのか押しつけなのか見極める方法を考えます。

これって押しつけ? 助言?

 先日妻と一緒に旅行に行ってきた推津先生。しかし旅先を決める時に沖縄が良いという意見に妻から「今なら雪のあるとこの方がよくない?」と言われ、さらに旅先では選んだ駅弁に対して「もっと珍しいやつにしたら?」と言われるなど、自分の意見にことごとくダメ出しされてしまったそうです。

 そこで「悪いけど自分で決めさせてほしい」と伝えたところ、今度は親類へのお土産の助言を求めても「私に口出してほしくないんでしょ」と言われてしまったとのこと。「そんな感じになりたいわけじゃないのに~!」と、関係が思うようにいかない推津先生。どうしてそんな両極端な感じになってしまったのか、アスクミ先生に相談にやってきました。

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 アスクミ先生の分析によると、今回の行き違いの原因は「助言と押しつけの違いが曖昧」なため。

 例えば、善意のつもりでゲームの編成に助言をしても、言われた人が試行錯誤も込みで楽しみたかった場合には、「押しつけ」になってしまいます。

 冒頭の旅行関連のやりとりでは、善意からの助言にもかかわらず、推津先生から迷惑がられてしまったので「もう何も言わない方がいいかも……」と、奥さんも傷付いてしまったのかもしれません。

 とはいえ、「旅行の行き先」と「お弁当」の例では、それぞれ性質が微妙に異なります。旅行は2人でするものなので、2人の旅行の行き先に意見を言ったことは押しつけではありません。しかし駅弁については押しつけと言えます。1つの目安として、「個人の」「好みや選択」にダメ出しをすることは押しつけにつながると言えそうです。

 しかし、いかにも怪しい壺を本人が信じて買ってきたら、たとえ善意の忠告であっても本人にとっては押しつけと捉えられてしまう可能性があり、やはり線引きは難しいところです。

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 アスクミ先生は推津夫妻のために、なんと『おしつけ or じょげん?』というタイトルの恋愛シミュレーションゲームを作成。「あんまりSNSに住んでるとことか書かない方がいいよ」などのセリフが押しつけか助言かを選択して、好感度を上げていくという内容です。

 推津夫妻は押しつけと助言の違いについて話し合いながら、ゲームを協力して進めることに。そしてプレイを通して、自分の言動を振り返ることもできて、ゲーム同様にハッピーエンドとなったのでした。

 アスクミ先生のおかげでいろいろ気付くことがあったという推津先生。これに気を良くしたアスクミ先生は「ダウンロード販売したら売れるかも……」と心躍らせますが、「無理です」というのが助言になるのか押しつけになるのかは推津先生も悩むところでした。

(C)後藤羽矢子/竹書房

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