「魔王を倒す勇者」を募集したけど誰も来ない！ → 仕方がないので老いた王様が倒しに行く漫画がまさかの展開（1/2 ページ）

　魔王を倒してくれる勇者を待っている王様の漫画が、納得の勇者不在です。たぶん勇者たちの間でもこの王様は有名なんだと思うよ。

　国が侵略される前になんとか勇者に来てほしいのに、募集をかけてもさっぱり勇者が来てくれません。仕方なく、王様自ら魔王の元に行くことにしました。年をとった、よぼよぼに見える王様ですが……

　それに対して、大きな角にいくつもの目と牙を持った、いかにも獰猛そうな魔王の姿。しかしそんな魔王を、王様が倒して首を持ち帰ってきたのでした。大臣に討伐の感想を聞かれて「まあまあ。ふつう」と、なんでもないことのように答える王様。強いね!?

　魔王を討伐できるほどの武勇を持つ王様ですが、首だけでも生きている魔王をチェス友達にするという鋼メンタルな一面も。「やっぱ王同士、話弾むな～」と、一方的に盛り上がります。魔王が「処刑いつ？」と聞けば「こんな話合う人、処刑なんかしないよ～」と、魔王を倒したかった頃とはだいぶ意識が変わったようです。

　ちょっと変わっているのは王様だけではありません。魔王の留守を預かっていた大臣は強力な石化魔法の使い手。王がいない隙に魔王を処刑するのかと思いきや、古代魔法を教えてもらいながら魔王との親交を深めていったのでした。王様が嫉妬するくらいに……。

　魔王ちゃんを大変気に入ってしまった王様と大臣は、仮面をつけて魔王ちゃんを軍団長に任命。「いいの？ 逃げるよ？」と魔王ちゃん本人の心配をよそにノリノリです。この国大丈夫かな？

　漫画には「王様強すぎ」「必要ないから来ないんじゃないかな」「この王が強いし、その隣も相当である」など、読者から勇者が来ないのも納得なコメントが寄せられています。

　作者は漫画家の一智和智（@burningblossom）さん。漫画『便利屋斎藤さん、異世界に行く』が現在アニメ放送中です。

作品提供：一智和智（@burningblossom）さん