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米倉涼子が演じる、かっこよくもきれいでもない等身大の“おばちゃん” 国際霊柩送還士の活動描く「エンジェルフライト」インタビュー(2/2 ページ)

「ぜひ世界中の方に字幕で見てもらいたい」

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「他に何があるんだと考えればここなのかも」 デビュー30年、今の居場所

 劇中で那美と並ぶ重要人物が、松本穂香さん演じる高木凛子です。大企業をドロップアウトしてエンジェルハースに流れ着いてきた新入社員で、誰より那美に振り回されながらも視聴者と同じ視線で国際霊柩送還士について学び、成長していく過程が描かれます。

米倉 松本穂香ちゃんは、私と180度違うところにいるかわいらしい子。私と違って感情をコントロールできるというか、お芝居のオンオフをきちんと持っている、本当にお人形さんみたいでした。


とにかく振り回されっぱなしの高木凛子こと、松本穂香さん

 その経歴から分かるように、凛子はどこか不安定。新しい職場になかなか居場所を見つけられない彼女に那美がかけたのは「居場所なんてこの世のどこにもない」「みんな無理やり作ってる」という突き放すような言葉でした。芸能界で30年近くサバイブしてきた米倉さんにも、凛子と重なる部分はあるといいます

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米倉 最初にこのせりふを読んだときに「そうなの?」って思ったんです。人それぞれに向く仕事はあるでしょうね。向き不向きとか居場所とか、もしかしたら自分では気付けないのかな。職探しって大変な上に、本当に自分が好きな仕事か、何が自分にとっていいことなのか、自分に何が一番合ってるのかなんて探している段階じゃ誰にも分からない。まして学生時代の就職活動で? って話ですよね。

 それを人生で少しずつ、1個ずつ見つけていくってやっぱり大変。一発で見つかるかもしれないし、一生見つからないかもしれない。だから確かに「みんな居場所がない」のかも、そう思ったら私はほっと落ち着きました。

 私だってすぐに芸能界が自分の居場所と感じられたかといえば、全然そんなことない。この世界に落ち着くなんて、といまだに思います。でもじゃあ「他に何があるんだろう?」と考えればここなのかな。スキルが足りてるのかというとまだまだだなとは思いますけど。学生のころはこの仕事を選んでいなかったらトリマーになりたかったって言ってるけど、ちゃんとやれてるの? とか思いますしね。根気のいる事務作業は絶対できていないでしょうね(笑)。

 「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」は日本だけでなく、世界168の国と地域で配信開始。海外を含めてなるべく多くの人の目にとまってほしいといいます。

米倉 まだ音楽が入っていない状態の試写を見ましたが(※インタビューが行われたのは1月)、普通にドラマを見ている感覚で1話につき3回くらいまず泣きました。私たちは台本に書かれた通りにお芝居をしていただけですが、出来上がった作品を見ると、本当にインターナショナルなドラマだなと思って。制作の方々は世界に強く向かっているんだと感じました。ぜひ世界中の方にも字幕で見てもらいたいです。

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名コンビぶりは今回も健在

 新たな一歩を踏み出す一方で、その隣には長らく縁が続く戦友の存在が。遠藤憲一さんが那美の上司としてさすがの存在感を見せています。

米倉 すばらしい役者さんだなと思います。やりやすいんですよ。第1話ではバシバシたたき合うシーンもありましたけど、ああいうのも遠慮なくやれる役者さん。別に台本には何も書いていなかったのに、お互いノリに乗って出来上がったシーンなんです。(「ドクターX」の)海老名先生では全くなかったですね(笑)。遠藤憲一さんはムードメーカーで、エンジェルハースのオフィス内の空気も温めてくれたので助かりました。

『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』


「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」

配信日:Prime Videoにて3月17日(金)より独占配信

キャスト:米倉涼子 松本穂香 城田優 矢本悠馬 野呂佳代 徳井優 向井理 草刈民代 遠藤憲一 ほか

脚本:古沢良太 香坂隆史

原作:佐々涼子「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(集英社文庫刊)

監督:堀切園健太郎

制作:NHKエンタープライズ

作品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0B66GL9PH

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