子どもが一人で駐車場の車やトイレの前に…… 子どもから目を離さないでほしいと願う漫画に反響 作者に聞く思い(1/2 ページ)
後悔先に立たず、とならないように。
子どもと一緒に外出したとき、車や商業施設内に子どもだけで置いていかないでほしいというお願いを描いた漫画が、1万件近くのいいねを集め反響を呼んでいます。
作者の魚田コットン(@33kossan33)さんが買い物をしていたとき、偶然知人とその夫に会いました。知人に子どもが2人いると聞き、魚田さんが「お子さんたちは今は?」と聞くと……。
「あ、見る?」と、車の中で待っていた子どもたちを紹介された魚田さん。「わ、わぁ可愛い~」と反応したものの、買い物中に子どもたちだけ車で待たせていたことにモヤモヤしてしまいます。
また別の日、商業施設のトイレから出たときに、カートに乗せられた子どもを見かけた魚田さん。まわりを見回しても、保護者が見当たらなかったといいます。スーパーの駐車場にとまっている車の中で、1人で寝ている赤ちゃんを発見したことも……。
そんな経験から、お願いがあると語り掛ける魚田さん。小さい子どもを連れたお出かけや買い物は大変で、ほんの少しの買い物の間、トイレの間くらい大丈夫だろうと思ってしまう気持ちは分からなくもない……けれど、万が一があって後悔しないためにも、ほんの少しの間でも子どもを連れて行ってあげてほしいとつづります。
魚田さんは、心配なときは保護者が来るまで近くで見守ることもあるそうです。でも現実には、残念ながらいつも誰かが見守ってくれるわけではありません。もしも近くにいないときに、子どもが事件や事故などに巻き込まれてしまったら。大変なこともあるかと思いますが、いつでも目が配れるところに子どもを連れて行けるといいですね。もちろん、保護者が安心して子どもを連れて行けるには、環境やまわりの協力も必要です。みんなで子どもを守れる社会にしていきたいですね。
読者からは「わかります。通りすがりに心配で様子みちゃう…」「うんうん、ちょっとなら…って気持ちもわかるよ。でももしもがあれば怖いよね。小学生にもなると買い物やだ!車で待つって自ら言うからなぁ。気をつけないとだわ」「ほんとに同感です。いろんな事で大変なママさんを助けたい想いが強いのですが、どうして良いかわかりません」と魚田さんの漫画に共感のコメントが寄せられています。
この漫画を描いた背景などについて、魚田さんにお話を聞きました。
――この漫画を投稿しよう思った理由をお聞かせください
魚田さん 漫画の最初に登場している知り合い夫婦が、悪気なく3歳未満児を車に置いて買い物に行っているのを見たのがきっかけです。「もしかしてこれがどれだけ危険か分からない人もいるのでは?」と思い描くことにしました。その後すぐに商業施設のトイレの前で子ども用のカートに乗った女の子を見つけたこともあり、描こうと決意しました。
――漫画に描かれたような場面に遭遇したことはどのくらいありますか
魚田さん スーパーの駐車場で小さい子どもだけが車に残って保護者を待っているという場面は何度があります。
――見守っていてトラブルになった、または感謝されたことなどはありますか
魚田さん まわりから見ると見守ってるかわかるかわからないかくらい自然な感じで近くにいるだけなのでトラブルにあったこともないですし、感謝されたこともありません。
――漫画への反響について感じたことをお聞かせください
魚田さん ある程度は反響はあるだろうなと思っていましたが、想像以上にあってびっくりしています。ただ、コメントなどが拡散されればされるほど、親を責めるようなものが増えていったのは少し悲しいなと感じました。でも私と同じように見守ってくれている方や気になっている方がいてくれてうれしい気持ちにもなりました。
作品提供:魚田コットン(@33kossan33)さん
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