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坂本龍一さん、ステージ4のがんにより71歳で逝去 最期まで創作活動を続け「音楽と共にある日々でした」(1/2 ページ)

お悔やみ申し上げます。

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 「戦場のメリークリスマス」や「ラストエンペラー」などの楽曲で世界的に知られる、音楽家の坂本龍一さんが3月28日、がんにより71歳で逝去。坂本さんを中心として発足したプロジェクト「commmons」の公式Twitterが4月2日に伝えました。

訃報が伝えられた坂本龍一
坂本龍一さん(画像は坂本龍一さんInstagramから)

 坂本さんは1983年、大島渚さん監督の映画「戦場のメリークリスマス」の音楽で英国アカデミー賞作曲賞を日本人として初めて受賞。1987年公開の映画「ラストエンペラー」でも音楽を担当し、ゴールデングローブ賞作曲賞、アカデミー賞作曲賞を獲得するなど、世界的な評価を得ました。

 「commmons」を発足させて独自の音楽活動を続ける中、2014年7月には中咽頭がんで療養。6年以上の時を経て寛解したと思われた矢先の2021年1月、直腸がんが新たに発見され「大いに落胆しました」とコメントを発表し、「これからは『がんと生きる』ことになります」「もう少しだけ音楽を作りたいと思っていますので、みなさまに見守っていただけたら幸です」としていました。

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 病の再発後は活動再開に向けて治療に専念していましたが、2022年6月にがんがステージ4であり、両肺に転移していたがん摘出手術を2度にわけて行っていたことを文芸誌『新潮』での連載「ぼくはあと何回、満月を見るだろう」で公表。逝去翌日に公開された生前の書面インタビューでは「音楽制作も難しいほど気力・体力ともに減衰しています」と現状を明かしていました。

2023年1月に公開されたピアノを弾く姿

 「commmons」公式アカウントは、「体調の良い日は自宅内のスタジオで創作活動をつづけ、最期まで音楽と共にある日々でした」と坂本さんの在りし日の様子を振り返りつつ、その活動を支えてきたファンや医療従事者たちへの感謝をコメント。故人の遺志により、近親者のみですでに葬儀を済ませていることを明かし、弔問や香典などを「謹んで辞退申し上げます」としました。

 最後には“坂本さんが好んだ一節”として、「Ars longa, vita brevis(芸術は長く、人生は短し)」という古代の箴言を引用し、故人の言葉に代えていました。

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