フォークシンガーの山本コウタローさんが7月4日に脳内出血のため73歳で永眠。山本さんの親族が7月15日に公式サイトを通じて発表しています。
親族の報告によると、山本さんは体調不良で自宅療養に入っており、7月4日の未明に亡くなったとのことです。葬儀については故人の遺志に従い、近親者のみですでに行ったといいます。
山本さんは一橋大学在学中にフォークグループ「ソルティー・シュガー」のメンバーとして活動。1970年に「走れコウタロー」をリリースしたところ、大ヒットを記録しただけでなく「第12回日本レコード大賞新人賞」も受賞する快挙に。
大学卒業後の1974年には、フォークグループ「山本コウタローとウィークエンド」を結成し、同年に発表した1stシングル「岬めぐり」がオリコン5位を記録する再びのヒットとなりました。ソロアーティストとしてもっぱら活躍する他、「元気です!ビューティフルモーニング」(TBS系)や「おもいっきりテレビ」(日本テレビ系)などテレビ番組の司会も務めるなど幅広い活動をみせていました。
山本さんの訃報に際して、シンガー・ソングライターの竹原ピストルさんはTwitterで、父親のコレクションからレコードを幾度となく引っ張り出したエピソードを披露。「何度聴いても毎度ワクワクした」「音楽鑑賞の原点であり、今も色褪せず大好き」と自身に与えた影響のほどを明かしつつ追悼。
山本さんと何度も共演してきた歌手の太田裕美さんも、「学者さんのような方でした」と故人の人柄に触れて冥福を祈っていました。
また「走れコウタロー」が、1996年から1997年にかけて放送されたテレビアニメ「みどりのマキバオー」のOP曲「走れマキバオー」、ひいてはCygamesのメディアミックスプロジェクト「ウマ娘 プリティーダービー」で発表された楽曲「走れウマ娘」の源流または“元ネタ”であることを知っている人からは、「半世紀にわたるエバーグリーン曲になった」「名曲は時代を超えるなと思った」「3世代にわたって歌い継がれた素敵な曲をありがとうございます」と偉大な業績をたたえる声も多くみられました。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- 「一番ロックを感じる人でした」 西城秀樹の訃報に布袋寅泰、綾小路翔ら芸能界から別れを惜しむ声
悲しみの声が次々に寄せられています。 - 水木一郎、「マジンガーZ」作曲者の渡辺宙明さんを“Zポーズ”2ショットで追悼 96歳で逝去
「宇宙刑事ギャバン」「鋼鉄ジーグ」などさまざまな作品のテーマ曲を手掛けました。 - さだまさし、友人・平原まことさんの逝去に悲痛の思い 「綾ちゃん、がんばれ!」と娘・平原綾香にエールも
さださん「残念だ残念だ残念だ」 - 「ルパン三世」モンキー・パンチさんが死去 手塚るみ子や水木一郎ら著名人からコメント寄せられる「言葉が見つかりません」
後日、偲ぶ会が予定されているとのこと。 - 藤子不二雄Aさんが88歳で逝去 漫画家らから悲しみの声相次ぐ「信じられないです」
ご冥福をお祈りします。