東京藝大の関係スタッフ、乃木坂46メンバー合格に「職権濫用する時が来た」と投稿か 施設の新所長「恐怖と不安を感じさせる重大な行為」(1/2 ページ)
「藝大アートプラザ」の新所長である箭内道彦さんがコメントを発表しました。
東京藝術大学構内のギャラリー「藝大アートプラザ」で業務委託しているスタッフが、個人のTwitter上で不適切な投稿をした件(関連記事)について、新所長の箭内道彦さんは4月5日、「恐怖と不安を感じさせる重大な行為」などとコメントしました。
乃木坂46メンバー合格に「職権濫用する時が来た」と投稿か
該当投稿は、3月26日に投稿されたもの。女性アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーが東京藝大への合格を公表したというインターネットサイトのニュース記事を引用リツイートする形で、「職権をついに濫用する時が来ました」と言及したものとみられます。なお、「先ほどのツイートで誤解を招きそうな表現がありました」として、すでにツイートは削除され、アカウントは非表示になっています。
東京藝大および藝大アートプラザは3月28日、不適切な投稿をしたスタッフを契約解除すると発表。藝大アートプラザは該当投稿について、「その職分を利用して特定の学生に接触することを想起させる内容であり、投稿の対象となった方だけではなく、投稿にふれた方々に不快感と恐怖感を感じさせてしまうものでした」などと批判していました。
加えて、藝大アートプラザは3月29日、「本件を非常に重く受け止め、二度とこのようなことを起こしてはならないと考えております」と考えを示したうえで、同日から4月4日までをハラスメント研修の準備のために臨時休業すると発表。「ハラスメントに対する学びと実践は本来、ことが起こったからするものではなく、常日頃から続けていかなければなりません。私たちはその学びがかけていたのではないかと考え、改善し実行に移してまいります」と述べていました。
新所長「恐怖と不安を感じさせる重大な行為」
藝大アートプラザ所長に着任した箭内さん(東京藝大学長特命・美術学部デザイン科教授)は4月5日、該当投稿について、「藝大生に、新入生に、社会に、恐怖と不安を感じさせる重大な行為でした。誤解でなく実害です」とコメント。
また、藝大アートプラザが東京藝大と小学館による共同事業であることを念頭に、「関連して、藝大アートプラザ運営者である小学館の運営責任者による不適切な行動もありました」と振り返りました。Twitter上では該当投稿について意見を表明した学生に対し、藝大アートプラザの責任者から「勉強のために直接会って話したい」という内容のDMが届いた、という報告が一部で上がっていました。「不適切な行動」はこの行動を指しているとみられます。
箭内さんは本件は到底許されるものではないとして、「新所長として、当件に不安と怒りを感じたすべての方々に、改めて深くお詫びを申し上げます」と謝罪。「再発の防止は大きな責務です。憎むべきすべての不適切行為が根絶される東京藝大を早急に実現する契機とする役目も負いました」と決意を表明しました。
また、今後について「藝大アートプラザは、時代とともに常に価値観を最適にアップデートさせ続けなくてはなりません」「すべての新入生の学校生活、創作活動が、健やかで安全な日々であるために藝大アートプラザも、さらなる改革を進めて行きます」と述べています。
なお、ねとらぼ編集部では、東京藝大に本件の不適切な投稿が該当投稿で相違ないかなど、本件について詳細をメールで問い合わせましたが、4月5日17時20分現在、返信および回答は得られていません。
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