日本だけ男性大臣が出席 『タイム』誌がG7男女共同参画相会合の記念写真を「気まずい写真撮影」と報道(1/2 ページ)
『タイム』誌は、日本のジェンダー平等の遅れが浮き彫りになったと指摘した。
「日本、女性の地位向上に関するG7会合に男性大臣を派遣」――。米『タイム』誌は、G7の女性活躍担当大臣の会合に、日本だけ男性の小倉女性活躍担当大臣・内閣府特命担当大臣(男女共同参画)が参加したことを受け、日本のジェンダー平等の遅れが浮き彫りになったと指摘した。
小倉大臣らが参加したのは、6月24日および25日に栃木県日光市で開催された「G7栃木県・日光男女共同参画・女性活躍担当大臣会合」。日本が議長国を務め、イタリア、カナダ、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツおよびEUの男女共同参画担当大臣らが一堂に会した。コロナ禍に女性や女児、LGBTQなど性的マイノリティが置かれた状況や、女性の経済的自立などについて議論され、「G7ジェンダー平等大臣共同声明」が取りまとめられた。
『タイム』誌が「気まずい写真撮影」と表現したのは、各国の男女共同参画担当大臣らを写した記念写真だ。日本以外の各国から参加した女性の大臣が並ぶなか、日本の小倉大臣のみ男性であり、「日本がジェンダーをめぐり現在進行形で苦闘している」ことを浮き彫りにした、と同誌は論じている。
同誌は続けて、世界経済フォーラムが6月21日に発表したジェンダー・ギャップ指数では、日本は146カ国中125位(前年から9ランクダウン)でG7のなかでも最下位だったことに加え、国会議員や閣僚の約90%は男性が占めており、上場企業の役員のうち女性は11.4%に過ぎないといった、日本の現状を報じた。
日本のSNS上でも『タイム』誌の報道や記念写真が拡散され、「もはや風刺画」「恥ずかしい」「自ら墓穴を掘るべく開催した会議と言われても仕方がない」「悲しい気持ちになります」など、批判の声が多数上がっている。
なお、女性活躍担当大臣は歴代12代(7人)が務めており、そのうち男性は今回が2人目。内閣府特命担当大臣(男女共同参画)は歴代29代(23人)が務めており、そのうち男性は今回が11人目となる。
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