アルミ缶を中身が入ったまま溶かしてみた結果…… ぷるっぷるのジュースがこぼれない不思議(1/2 ページ)
たのしい化学のじかんだ。
缶ジュースの缶を、中身が入ったまま溶かしてみる実験動画が興味深い結果となっています。こんな風になるんだ。
投稿したのは、科学実験の動画を多数投稿しているYouTubeチャンネル「Nate From the Internet」(@NFTI)。今回の実験では、排水管の詰まりを解消する薬剤とアルミ缶を使用しています。
※動画の実験は専門家によるものです。家庭でまねするのはやめましょう
まずはアルミ缶の塗装をヤスリで削り落とし、中身のジュースが入ったまま、薬剤を溶かした液体の中につけこみます。すると、アルミ部分を溶かす化学反応が起こり、しゅわしゅわと気泡が発生しました。
しばらくすると缶は溶けて、透明な膜に包まれた中身のジュースが丸見えになりました。なんだかぷるっぷるとしていておいしそう。
しかし、なぜこのような現象が起きるのでしょうか。
アルミニウムには、酸や強アルカリ水溶液に触れると、水素を発生して溶ける性質があります。そして今回の薬剤の主成分は、強アルカリ性の水酸化ナトリウム。そのため、まずは缶のアルミ部分がしゅわしゅわと溶けていきました。そして、アルミ缶の内面にはエポキシ樹脂などによる内面塗装が施されています。今回の缶でも内側にはプラスチック系のコーティングがされており、そちらは溶けなかったため、ジュースはこぼれ出なかったというわけです。
まさに科学実験によるエンタメですね。実に面白い。
「Nate From the Internet」ではこの他にも、「錆びた大型包丁を修復する動画」や「ステーキを真空状態で乾燥熟成肉にしてみる動画」など、ユニークな実験を多数公開しています。
(物書きモトタキ)
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