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「爆発?」「感動」 昼間でもよく見える“桜色の花火”が福島の空に(1/2 ページ)

津波で大きな被害を受けた場所で希望の花火。

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 福島県いわき市で6月26日に披露された、“昼花火”の迫力がすごいと話題になっています。打ち上がった花火を見かけた人からは、驚きの声が投稿されています。

撮影:蔡文悠/提供:蔡スタジオ

 この花火は、国際的に活躍する現代美術家・蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう)さんによるもの。「白天花火《満天の桜が咲く日》」と題し、東日本大震災の津波で大きな被害を受けた地域で開催されました。作品では震災や津波の犠牲者への鎮魂と、困難を乗り越えた希望を象徴しているといいます。

 演出の時間は約30分間。花火は全部で4万発あり、幅400メートル、高さ120メートルの大規模な舞台で行われました。昼間でも見える“花火”は、赤や白など鮮やかな色が印象的で、離れて見ると満開の桜のようでもあります。

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壁のように立ち上る花火 撮影:顧劍亨 /提供:蔡スタジオ
Credit: courtesy of Saint Laurent

 TwitterなどSNS上でも、イベントの様子を撮影した投稿が話題に。

 蔡さんは火薬を使った屋外での爆発作品などで知られるアーティストで、1986年から約9年間日本に在住。1988年からはいわき市に住み、蔡さんにとって「もう1つの故郷」といえる場になったそうです。以後、約30年間にわたり、アートプロジェクトを通して地元の人達と交流があったといいます。

 今回の花火プロジェクトは、国立新美術館(東京・六本木)で6月29日から開催中の大規模個展「蔡國強 宇宙遊―<原初火球>から始まる」の序幕としても位置付けられています。

「蔡國強 宇宙遊―<原初火球>から始まる」

  • 会期:2023年6月29日(木) ~ 2023年8月21日(月)/毎週火曜日休館
  • 開館時間:10:00~18:00/※毎週金・土曜日は20:00まで/※入場は閉館の30分前まで
  • 会場:国立新美術館 企画展示室1E 〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
  • 主催:国立新美術館、サンローラン
  • 観覧料:当日 1,500円(一般)、1,000円(大学生)/高校生、18歳未満(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料。/障害者手帳を持参の場合(付添の1名含む)は入場無料。
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