ひき逃げされて大けがをした猫を保護　下半身不随や排せつ障害など襲い掛かる困難に「たくさんの幸せを願います」と応援の声

　TikTokにひき逃げされて放置されていた猫が保護され、さまざまな困難に立ち向かっていく姿が投稿されました。動画は記事執筆時点で再生数8万9000回を超え、3700件以上の“いいね”が寄せられています。

　投稿主さんは2023年2月24日の朝、ひき逃げされ、放置されていた1匹の野良猫を発見しました。動物病院に緊急搬送したところ猫は腹壁ヘルニアを起こしており、腹膜は破れて内蔵が飛び出し、膀胱も反転していたそうです。さらに軟部組織は壊死（えし）し、足も2カ所骨折しているという、命が危ぶまれる状態だったのです。

　「愛」ちゃんと名付けられたその子は、その後何度も獣医師さんに「厳しいです」と言われつつも、輸血をして3度の手術でなんとか一命をとりとめました。しかし下半身不随と排せつ障害が残り、愛ちゃんは自力で立ち上がることも、排せつすることもできなくなってしまったのでした。

　愛ちゃんはその後高熱を出し、猫エイズに感染していることも判明。次から次へとやってくる試練に「どうかこれ以上、愛ちゃんに試練を与えないでほしい」と願う投稿主さんですが、愛ちゃんにはつらいことばかりでなく、すてきなことも起こったのです。

　というのも愛ちゃんは自力で排せつができなくなり、尿は圧迫しないと出せず、便は垂れ流しの状態だったため、最初はオムツをはいていました。しかし完璧ではないものの、現在では自力で排せつできる回数が増えてきたのだとか。

　今後はその症状から、腎臓の摘出と断脚の予定があるという愛ちゃん。試練の日々はまだまだ続きそうですが、投稿主さんと愛ちゃん、そして応援してくれるみなさんの力が合わされば、きっと乗り越えられることでしょう。

　ぎゅっと投稿主さんの腕に抱き着いて甘えるあいちゃんの姿に、「頑張れ愛ちゃん！」「助けてくれてありがとうございます」「猫ちゃんも投稿主さんも一緒に幸せになってくださいね」といった、たくさんの優しくてあたたかいコメントが寄せられています。

　投稿主さんはTikTok（@usagitonekohamu）とInstagram（@shie.eto）に愛ちゃんをはじめとした、一緒に暮らす動物たちの様子を投稿しています。

　頑張る愛ちゃんと投稿主さんの姿に感銘をうけ、SNSユーザーのグリ長さんが自身のTikTok（@redgriffith0360）で支援を呼びかけるなど、応援の輪が広がっている愛ちゃん。日々の暮らしに必要な物資の支援も募集中とのことです。

画像提供：シェール 49（@usagitonekohamu）さん

（三日月 影狼）

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