ATMの“置き忘れクレカを回収”できる機能が面白いと話題　いつごろできた機能なのか三菱UFJ銀行に話を聞いてみた（1/2 ページ）

　ATMに搭載された、ある“面白い機能”が注目を集めています。その機能とは、クレジットカードなどのカード類を内部に「回収」できるというもの。いったいどんな機能なのか、三菱UFJ銀行に話を聞いてみました。

　話題になったツイートによると、ATMで誰かの忘れ物と思われるクレジットカードを発見し、備え付けの受話器で確認したところATMにカードを差し込み取り消しを押すよう指示されたとのこと。するとATMの内部にカードが入ったままになり、回収されたそうです。

　経験したことのある人も見たことのある人も少なそうな、このATMによるカード回収機能。しかし確かに言われてみれば効率的ですし、セキュリティの面でも安心な賢いやり方です。

　ではこの機能は、いつごろから実装されており、どの程度活用されているのでしょうか。三菱UFJ銀行に話を聞いてみました。なお質問の回答の前提として、

1. ATMのカード挿入口に排出されたカードをお客さまが取り忘れた（抜き取り忘れ）場合、60秒経過後にATM機内に自動回収する機能を有しています。
2. 挿入口から取り出されてどこかに置かれたカードについても、他のお客さまからご申告頂き、備え付けのインターフォン等でご連絡頂ければ、ATM照会センターから「カード回収指示」をして、ATMでカード回収することが可能です。

　とのことです。

――　この機能は三菱UFJ銀行のATMにもあるのでしょうか。

三菱UFJ銀行：原則全台対応しております。

――　いつごろから導入されている機能でしょうか。

三菱UFJ銀行：1996年ごろから導入されております。

――　どの程度活用されていますか。

三菱UFJ銀行：通帳・カード・現金の取り忘れによる拾得物扱い件数については、開示が難しいのですが、その内、上記「2」の一度抜かれたカードを遠隔操作で回収指示するケースはおよそ半分を占めております。特にキャッシュカードの忘れ物がどうしても多いという印象です。

――　置き忘れのカードは基本的にこの方法で回収しているのでしょうか。

三菱UFJ銀行：直接窓口等へお届け頂くケースもあるかと思いますが、ATM端末を媒介してという点ではその通りです。

――　回収された後カードはどうなるのでしょうか。

三菱UFJ銀行：機内から媒体を回収したのち、お客さまには原則お届け出住所へ郵送致します。お急ぎの場合、母店の窓口よりお返しするケースもございます。

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　ATMに置き忘れられたカードは、その多くがこの方法で回収されているようです。もしかすると、いつかあなたも誰かのカードをATMに回収させることになるかもしれません。