飲食チェーンで「紙ストロー」→「プラ製」に交換してもらえる? スタバ、マック、すかいらーくに聞いた(1/2 ページ)
各社の対応は。
環境への配慮などから、大手飲食チェーンでは飲み物用に提供するストローをプラスチック製から紙製に変更する動きが相次ぎました。一方で、紙製ストローは「飲みにくい」と思う人も少なくないようです。もし店員に「プラ製ストローに変えてほしい」と言えば、交換してもらえるのでしょうか。ねとらぼ編集部は紙製ストローを提供する大手飲食チェーン3社に見解を聞きました。
カフェ大手のスターバックスコーヒーは2020年1月から紙製ストローの提供をはじめ、21年9月からは全ての「フラペチーノ」を紙ストローで提供しています。また、「ガスト」や「バーミヤン」、「ジョナサン」を運営するすかいらーくHDも、2022年1月からバイオマスストローを紙製ストローに置き換えました。2022年10月にはマクドナルドが、紙製ストローを全国的に導入しています。いずれも環境への配慮などを理由としています。
一方で、Twitter上を中心にたびたび話題になるのが、紙製ストローは飲みづらい、といった声です。昨秋、マクドナルドが紙製ストローの導入を発表した際には、「ジュース頼む気なくなるわ」「紙ストロー使うくらいなら普通のストローがいい」などと反発の声が続出。人気お笑いコンビ・ラランドのサーヤさんは7月5日、Twitterで「紙ストローの後半=人生のロスタイム」と独特な表現で紙製ストローへの思いを伝えています。
マーケティング支援を行うネオマーケティングが2019年12月にWeb上で1000人を対象に実施した、プラ製ストローと比較した紙製ストローの飲み心地を聞いたアンケートによると、飲みやすさは「変わらない」が64%で最も多かったものの、「飲みにくい」(24%)は「飲みやすい」(12%)の2倍多い結果になっていました。
各社の対応は
ただ、Twitterでは、紙製ストローを提供しているはずの飲食チェーンでプラ製ストローを提供してもらったという報告や、店員に頼んだらプラ製に交換してもらったという報告も相次いでいました。実際のところは、どうなのでしょうか。
日本マクドナルドの広報担当者は3日の取材に「マクドナルドでは、お子さま用ストローとマックシェイクなど一部商品用ストローはプラスチックストローでご提供しています」としつつ、「その中で、お客様よりご依頼がございましたら各店舗でプラスチックストローを提供いたします」と、希望があれば交換対応に応じているとしました。ただ、「環境への取り組みにご賛同いただけると幸いでございます」とも伝えています。
ねとらぼ編集部が6日、東京都内のマクドナルドでドリンクを注文し、店員にプラ製ストローに交換してほしいと伝えたところ、確かに紙ではなくプラ製ストローが提供されました。
スターバックスコーヒージャパンの広報担当者も5日、「お客様からご要望いただいた場合は、PLA(生分解性プラスチック)のストローを提供しています」と希望に応じているとしました。
一方で、すかいらーくHDの広報担当者は6月30日の取材に「現在ご要望のあるお客様には、紙ストローをお渡ししており、プラスチックストローのご用意はございません」と回答。ただ、「むさしの森珈琲」や「LaOhana」などの業態では、スムージーなどを提供する際に太い生分解性プラスチックのストローを提供しているとしました。
紙じゃなくて、プラがいい――。そんな思いに「紙対応」で応じてくれるかどうかは、チェーンによるようです。
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