大谷翔平推しの母、4歳娘のお迎えにエンゼルス帽をかぶっていったら……　唐突な“推しバレ”を描いた漫画に「すごくわかる」と共感の声（1/2 ページ）

　ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）をきっかけに大谷翔平選手（ロサンゼルス・エンゼルス）の魅力に気が付き、“大谷沼”にハマってしまったお母さん。そんな母の様子を見ていた娘のエピソードを描いた漫画がX（Twitter）に投稿され、「尊い」「作者さんも娘ちゃんも可愛いが過ぎる」と話題になっています。投稿には、記事制作時点で1万5000件以上の“いいね”が集まりました。

　作者は、漫画やイラストを手掛けているキタハラナナエ（@kitaharananae）さん。今回の作品は、キタハラさんが推している大谷選手の誕生日に起きた出来事を描いたものです。

　WBCを見て“大谷翔平沼”にハマったものの、誰にも推しの話をすることができず、夜な夜な4歳の娘に“推し語り”を聞いてもらっていたキタハラさん。スマートフォンで写真を見つつ、「どれがオンタニ（大谷）？」という娘に顔を教えながら、大谷選手の魅力を語ってきました。

　今から少し前、7月5日のこと。キタハラさんは浮かれた足取りで、の娘のお迎えのため幼稚園に向かっていました。

　キタハラさんがごきげんな理由は、この日が大谷選手の誕生日だから。推しの誕生日とあれば、たとえ本人がアメリカにいようともなんだか気分が上がってしまうものです。

　またこの日、誕生日に合わせて購入していた大谷選手の所属チーム・エンゼルスのキャップがちょうどキタハラさんの手元に届きました。キタハラさんはさっそく新しい帽子をおろし、幼稚園へと向っていたのです。

　幼稚園で先生と共にキタハラさんを待っていた娘ちゃん。すると、娘ちゃんはキタハラさんを見るなり「あーっ！」と大きな声をあげました。キタハラさんを指さす娘ちゃんの目はキラキラ。いったいどうしたのでしょうか。

　娘ちゃんは「オンタニとおそろいだ」「せんせい みて オンタニ」「ままどこでかった!?」と大興奮。娘ちゃんは、お母さんの新しい帽子に目ざとく気が付き、先生に大発見を教えてくれたのです。

　娘の勢いと、唐突に先生に自分の推しを知られてしまったことに、キタハラさんはびっくり。そんな様子に気付くことなく、娘ちゃんは「オンタニたんじょうびだの」「ケド オンタニつめケガしちゃったの」と自分の知識を先生に披露します。

　思わず「私が夜な夜な語っている大谷くん情報を披露するのやめてくれ」と心で叫ぶキタハラさん。先生は、「お好きなんですかぁ？ 大谷翔平」「えー詳しいね」とキタハラさんにも娘ちゃんにもやさしい対応をしてくれていますが、これは気まずい……！

　それでも、大発見をしてしまった娘ちゃんの勢いは止まりません。同じくお迎えにきていたママたちに、「ねぇみて！オンタニのぼーしだョ！」「ままオンタニスキ！」と、お母さんの今日のコーディネートと推しをアピールしてまわります。

　最後には、大谷選手へのバースデーソングを歌い始めてしまった娘ちゃん。かわいらしい「はっぴばーすでーとぅーゆー♪」を聞きながら、キタハラさんは思わぬ“推しバレ”の恥ずかしさに顔をおおうしかないのでした。

　お母さんの好きなものは、子どもも好ましく感じることが多いもの。娘ちゃんもキタハラさんと一緒にエンゼルスの情報に触れるうちに大谷ファンになっていたのかと思いきや、「ボクはトラウトが好きだの！」と語っているそうです。まさかのトラウト推し……！　トレードがうわさされていた大谷選手ですが、先日エンゼルスへの残留が決まったばかり。キタハラさんも、「トラウタニ」コンビを親子で応援するのを楽しみにしているそうです。

　この漫画には、「これすごくわかる…笑」「可愛い～！可愛い～けどオンタニが杉元になってうちの娘さんが幼稚園でやったらと思うと」「私と息子みたい 私が披露した推し情報を『ジョニーとしんたくんがさ～！』『すきますいっちがさぁ～！』っていつも先生たちに教えてくれてくれている （教えんでええ笑）」といった、推しがいる保護者からの共感の声が。また、「こんなに可愛らしい親子が誕生日を全力で祝ってくれている事を大谷選手に伝えたくなりました」「これ大谷まで届いたら良いなぁ…」といった声も集まりました。

　いまでは全面的にアピールする人も少なくなくなった推し活ですが、限られた人にだけ推しを伝え、静かに推していたいときもあるもの。娘ちゃんによる無邪気な“推し大公開”は衝撃的ですが、それもまた、親子で好きなものを共有し、すてきな会話ができているからこその出来事だと言えそうですね。

　キタハラナナエさんは、この他にも娘との日常や、イラスト・漫画作品をX（@kitaharananae）で発信中。また、kodomoe webで漫画「はれときどきにわとり」を連載中です。