台風6号九州接近 広く災害級大雨の恐れ 台風7号発達・北上 お盆の本州に影響か
台風7号が関東の南を発達しながら北上へ。
台風6号は、動きが遅いために今後も同じような場所で暴風雨となる恐れがあります。すでに大雨となっている所で更に雨量が増えるため、災害に厳重な警戒が必要です。また、台風7号が関東の南を発達しながら北上へ。お盆休みの頃に本州に影響する恐れがあるため、早めの備えを。
九州南部に土砂災害警戒情報 影響長引く
動きの遅い台風6号の影響で、九州南部や奄美を中心に大荒れの天気が続いています。
きょう8日午後1時30分までに、鹿児島県屋久島町北部付近では、解析雨量で約90ミリの「猛烈な雨」が降ったとみられます。
また、鹿児島県種子島では、最大瞬間風速が32.0m/sを記録しました。(午後6時5分 東北東の風)
台風に近い九州南部や奄美では、断続的に激しい雨が降り、午後6時現在、鹿児島県には西之表市、中種子町、屋久島町に、宮崎県には諸塚村、美郷町、日之影町を対象に「土砂災害警戒情報」が発表中です。災害の危険度が高まり、避難が必要となる危険な状態となっています。
また、台風周辺の湿った空気が南から流れ込んでいるため、離れた場所でも大雨となっています。
24時間降水量は、高知県や徳島県で200ミリを超えている所があり、高知県馬路村魚梁瀬では午前1時20分までに300.5ミリに達し、今年一番の大雨となりました。紀伊半島でも南東側の斜面を中心に雨量が増えている所があります。
九州から東海の太平洋側にかけて、すでにこれまでの大雨で地盤が緩んでいる状況です。
九州は「線状降水帯」発生の恐れも 8月のひと月分の降水量を上回る恐れ
すでに九州や奄美、四国~東海の太平洋側を中心に大雨となっている所がある中、九州の南でなかなか動きが早まらない台風6号の影響で、各地で大雨が予想されています。
まず、台風に近い九州は今後も活発な雨雲がかかり続ける見込みです。
奄美地方や九州南部ではあす9日夜にかけて、九州北部地方では8日夜から10日午前中にかけて、「線状降水帯」が発生し、大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。線状降水帯の発生に関わらず、降り続く雨で、災害の危険度が日に日に高まる恐れがあるため、厳重に警戒してください。
また、西日本から東日本の太平洋側では、引き続き、台風から離れた地域でも断続的に非常に激しい雨や激しい雨が降り、大雨となるでしょう。
台風の速度が遅いため、特に南東斜面にあたる地域では、総雨量が8月の平年の月降水量を大きく超える大雨となる恐れがあります。
予想降水量
9日18時までの24時間に予想される雨量(多い所)
九州南部 400ミリ
九州北部地方、奄美地方 300ミリ
四国地方 250ミリ
東海地方 200ミリ
近畿地方 150ミリ
10日18時までの24時間に予想される雨量(多い所)
四国地方 300から400ミリ
九州北部地方、九州南部 200から300ミリ
東海地方、近畿地方、奄美地方 100から200ミリ
11日18時までの24時間に予想される雨量(多い所)
四国地方 100から200ミリ
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。
また、土砂災害、浸水害、洪水害の危険度に関しては、気象庁ホームページにある「キキクル」(危険度分布)で最新の情報を確認するようにし、危険度が高まっている場合は、山の斜面や崖など、危険な場所には決して近づかないようにしてください。
また、暴風や高波にも厳重な警戒が必要です。
九州南部・奄美地方や九州北部地方では、9日にかけて海上を中心に猛烈な風が吹いて、うねりを伴った大しけとなる所があるでしょう。
四国地方でも9日にかけて非常に強い風が吹いて、大しけとなる所がある見込みです。不要不急の外出を控え、屋内では窓から離れるなど、暴風に厳重に警戒してください。海にも危険ですので、近づかないようにしてください。
台風7号 10日~12日暴風域を伴って小笠原に接近 お盆休みは関東など本州にも影響か
動きの遅い台風6号の影響にも厳重な警戒が必要な中、きょう8日、南鳥島近海で新たな台風7号が発生しました。
今週後半にあたる10日から12日頃にかけて、暴風域を伴って「強い」勢力で小笠原諸島に接近する見込みです。
台風の接近に伴い、小笠原諸島では10日から12日は非常に強い風が吹き、警報級大雨となる可能性があります。暴風や高波、大雨に警戒、注意が必要です。
その後、台風7号は13日頃にかけて、強い勢力のまま伊豆諸島へ接近する恐れがあります。
伊豆諸島でも、台風の進路や発達の程度によっては13日頃は暴風となる可能性があり、また、10日から13日頃にかけて大しけとなる可能性があります。強風や高波に注意、警戒してください。
その後の進路は、まだ予報円は広く定まっていませんが、週末にかけて関東の南へ北上する恐れもあり、お盆の天気に影響が出ることも考えられます。今後の進路や影響などにご注意ください。また、海のレジャーは高波に注意、警戒が必要です。
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