漁港で釣り針が刺さったまま放置されたフグを救助 釣りの問題点を提起にする内容に「命って大切ですね」「優しい気持ちが伝わる」
元気になってほしいです。
陸上に放置されていたフグを海水に入れ、救助を試みる様子がYouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」で紹介されています。動画は記事執筆時点で98万再生を突破、1万件を超える“高評価”が寄せられています。
投稿者はアクアリウム水槽のデザインやレンタルなどを手掛ける「EMAS DESIGN」(神奈川県横浜市)の代表・もりぽこさん。休みの日に漁港を回っていたところ、8カ所目の漁港で捨てられているフグを発見しました。
狙った魚以外が釣れた釣り人が、今回のフグたちのように放置することがあるそうです。
堤防の上に放置されたフグは干からびた状態。救える子がいるかもしれないので、バケツにくんだ海水の中に入れてみます。
1匹目のフグは瀕死(ひんし)の状態。力なくヒレを動かしますが、泳ぐ力は残っていないようです。2匹目は目に生気がなく、3匹目は辛うじて呼吸をしている状態です。
次に見つけた子は元気はありそうですが、口に釣り針が引っ掛かった状態。道具がないと外すことはできません。
もりぽこさんはさらに3匹を救助。最後に入れた子は問題なさそうなので海に逃がそうとしますが、持ち上げた瞬間に手をガブリ。かみつくパワーあるなら大丈夫そうです。
その後、大丈夫そうなもう1匹を海へ。針が刺さった子と小さくて平衡感覚がない子は連れ帰ることにして、瀕死(ひんし)の3匹は海に返します。
2匹を連れて帰宅しましたが、小さいフグは途中で死んでしまったとのこと。残った子の釣り針を道具を使って外してあげます。
もりぽこさんのもとには以前助けたフグが暮らしていますが、2匹を入れるために大きな水槽を用意することに。釣り針を外したフグを水槽に入れますが、いまいち元気がないようです。
フグの歯は釣り糸や仕掛けを切ってしまうので釣り人に嫌われがちとのこと。もりぽこさんも釣りをするそうですが、「狙っている魚ではなくフグなどが掛かったときは、せめて海に逃がしてあげてほしい」と話しており、こういった現状があることを知ってほしくて動画にしたそうです。
今回は半分以上のフグを救えませんでしたが、今後は2匹を大事に飼育していく予定とのこと。コメント欄には「フグちゃんを助けてくれてありがとうございます」「諦めるのではなく、水に入れてあげるという発想がなかった。素晴らしい」「海に戻ったフグちゃん、海の中で元気に泳いでいると良いかなぁ」といった声が寄せられています。
もりぽこさんはYouTubeの他、X(Twitter)(@emas_channel)やInstagram(@emas_channel)でも情報を発信中。別の日の投稿では、先住フグを見つけたときの様子や、ザリガニをあげたときの様子などを見ることができます。
画像提供:YouTubeチャンネル「エマスちゃんねる / EMAS CHANNEL」
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