水槽や池の水をきれいにするために、スーパーで買った「しじみ」を入れてみた結果がYouTubeで公開されています。記事執筆時点で再生数26万回を記録。
入水管から水を飲み込み、水中の養分を吸収すると、出水管から浄化された水を吐き出すといわれている「しじみ」。投稿者さんは、その“ろ過器”のような働きを利用して、生き物の排せつ物などから発生する有機物を吸収してもらうことにしました。
投稿者さんは、「スーパーのしじみを入れたら水がきれいになった」という動画を見て効果を知ったとのこと。早速、スーパーの特売で20円で売られていたしじみを購入し試してみました。一度水に入れて生きていることを確認したあと、庭の池や水槽にしじみを入れてみると……。
最初は管を出して活動していたしじみですが、しばらくすると同じ池や水槽で暮らすミナミヌマエビにちょっかいを出されて貝を閉じてしまいました。さらによく見ると……ミナミヌマエビに食べられている!?
5日目には、ほぼ全滅してしまったしじみ。エビによって食べられたことが原因かと思われましたが、エビのいない水槽に入れたしじみも息絶えていたことから、ある真相が明らかになります。それは、購入したしじみが“淡水しじみ”ではなかったことです。
スーパーで売られているしじみのほとんどは、汽水域(※淡水と海水が混合する水域)の「ヤマトシジミ」だそうで、どうやら息絶えて貝が開いたしじみをミナミヌマエビが食べていたようなのです。
しかしその後、それでもまだ生きているしじみを4匹発見。エビのいない水槽に入れると、まだ活動していることを確認します。7日目もしじみは元気なままで、水槽の汚れがきれいになっていることも確認。有機物による油膜を防止する効果が分かりました。彼らは適応力に優れた個体なのかも?
そんな興味深い動画を公開したのは、YouTubeチャンネル「庭の池チャンネル」さん。メダカを中心に水辺の生物の生態について発信しています。ちなみに、生き残ったしじみたちは現在も元気で、しじみのためにタライの中に砂場を作ったとのことでした。
画像提供:YouTubeチャンネル「庭の池チャンネル」さん
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