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無料公開の「日中韓共通語彙」が便利すぎると話題 語学学者も「すごい資料だ。震える」と有用さにびっくり(1/2 ページ)

多言語学習に役立ちそう。

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 日本語と中国語と韓国語をまとめて掲載することで、得意な言語と学習中の言語を横断できる資料「日中韓共通語彙」が便利だと話題になっています。誰でも無料で閲覧できるので、言語学習者の心強い味方になってくれそうです。

外国語学習に便利な資料が無料で公開されている(画像は日中韓協力事務局による資料「日中韓共通語彙」より)

 韓国語教育に従事しながら中国語を学んでいるゆうき(@yuki7979seoul)さんが、「すごい資料だ。震える」と紹介したことで話題に。

 「日中韓共通語彙」では日本語と中国語と韓国語を横断して確認でき、658語の単語と例文が収録されています。例えば「時間」という項目には「1 ある時刻からある時刻までの間」「2 時刻」「3 過去から現在を経て未来へと絶え間なく流れて行くもの」「4 一日の長さを24で割った長さ。60分の間」と、「時間」という単語の意味を解説しています。

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 さらに意味ごとに複数の例文が掲載されていて、例えば「1 ある時刻からある時刻までの間」では、例文として「勤務時間」「その仕事には時間がかかる」「地球が一周自転するのにかかる時間は24時間だ」と書かれています。横には中国語、韓国語が書かれていて、具体的な使い方を理解できる構成です。

 なお資料は日本語だけでなく、韓国語中国語でも公開されています。自分が得意な言語を中心に資料を読み込むだけでも勉強になりそうです。さらにしっかりと学びたい場合は、得意な言語と学習中の言語を照らし合わせて読み込むことで、単語の意味も含めてより深く理解できそうです。

 この資料は2018年に発行され、2020年に第3版が制作されています。資料自体は以前から公開されていたようですが、ゆうきさんが紹介したことで大きな注目を集めています。PDF版だけでなく、オンラインで閲覧できるタイプもあります。無料で閲覧できるだけでなく、内容も優れていることから「ものすごく効率的に勉強できる」といった驚きの声が集まっています。

 ちなみに資料を公開しているのは「日中韓三国協力事務所(TCS)」。外務省のサイトによると、日中韓政府間協議に出席するなどの活動を行っている団体とのことです。

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