レーシング“ミク”カーはこうして作られていた　「グッドスマイル 初音ミク AMG」ラッピングを手掛ける職人たち（1/2 ページ）

　レーシングチーム「グッドスマイルレーシング」のマシンに、“勝利の女神”である「初音ミク（レーシングミク）」のイラストなどを貼り付けるラッピング作業の様子を紹介する動画が、YouTuberで注目を集めています。まさに職人芸だ……！

　動画を投稿したのは、同車のラッピング作業を担当しているCARO世田谷。ベースとなるのは、グッドスマイルレーシングが「SUPER GT」GT300クラスで使用しているメルセデス・ベンツ「AMG GT3」です。

　作業が始まったのは2023年1月ごろ。到着した車両は、まだ2022年デザインのラッピングが一部残された状態でした。

　レーシングカーの爆音エンジンサウンドが近所迷惑にならないよう配慮して、スタッフたちが手で押して店内に運び込んでいきます。

　車体の状態を確認して、2023年の新デザインに刷新するため、チームの担当者を交えた打ち合わせを行い、ラッピングを施すための準備と調整が進められていきます。

　試行錯誤を経て完成したラッピング用データを出力して、いよいよラッピング作業がスタート。残っていたラッピングを剥がして、新しいフィルムを貼り、車体を飛び石などから守るためのプロテクションも施していきます。

　そうこうしているうちにラッピング作業が完了。しかし、シーズン開幕までこのままというわけにはいきません。新デザインを披露する前に、チームのテスト走行が行われるため、車両から外せる部品は一度取り外し、外せないところには目隠しを貼り付けて対応。テスト走行が終わったらまた元に戻すそうです。