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プリキュアファンが集うカフェバー「gimmick」に潜入してきた 店長が語る「子どもファースト」のプリキュア愛サラリーマン、プリキュアを語る(2/2 ページ)

プリキュア愛あふれるステキなお店でした。

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映画公開日の前日は徹夜で気分を高めてから映画館に

―― 映画公開のときはイベントをやっているとか?

音尾 プリキュア映画の公開日の前日に、徹夜で店を開けてみんなでプリキュア映画を見て語り合い、気分を最高潮に高めてから始発で大泉の映画館に向かう、というイベントを毎回やっています。今年のオールスターズFでもやりたいですね。


変身グッズもたくさんあります

宮崎勤の事件を思い出した「プリキュア着ぐるみ問題」

―― 「例のプリキュア着ぐるみ問題」についてお聞きしたいのですけど(※訪問時、ちょうど「非公式のプリキュア着ぐるみでの子どもへの接触」が問題となり、プリキュア公式がコメントを出していました)。

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音尾 擁護するわけじゃないですけど、彼は本当にそういう目的(※子どもと接触したい)だったのか、と思うところがあって。

 もともとは「プリキュアになりたい」ってだけだったのが、ちょっとイキっちゃったのかなと。でも、やってしまったものは仕方がない。

 ただ、それによってプリキュアファン全員がそういう人だと思われるのが怖いんですよ。

―― と、いうと?

音尾 プリキュア公式がX(Twitter)でコメントを出したじゃないですか。

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 そのリプを見ると「やっぱりプリキュア好きは変態が多いじゃないか!」みたいなことがたくさん書いてあるんですよ。

 正直、あれを見たときに平成初期の「宮崎勤事件のオタク迫害」を思い出したんです。あれがフラッシュバックしてきて「オタクがオタクであることを隠さなければいけない時代」がまた来たんだなー、って思っちゃって。

―― プリキュアオタクは隠した方が良いと?

音尾 女性はいいんですよ。男性は隠した方がいいんじゃないのかと私は思います。

 「自分はプリキュア好きなんです!」と全身で表現している人は、多分しばらくの間は危険視されると思うんです。正直こうなる前から危険視はされていたんだろうけど。

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 ただ、実際いま一番めんどくさいことになっているのはかぶりもの業界で、オリジナルでマスクを作って楽しんでいる人なんです。一つ目のかぶりものでバーをやっている友人もいるんだけど、いらない波及が飛んでいて。俺が好きなプリキュア界隈(かいわい)がそちらに迷惑を掛けることになってしまって本当に申し訳ないんですよ。

プリキュアファンは法律ではなく道徳で生きてほしい

―― 今回の事件はテレビでも報道されるなど大きな問題となりました。これは「子どもの安全」に関することだからです。

音尾 個人の生き方に関することですけど、プリキュア好きならば「法律ではなく道徳で生きてほしい」と思うんです。

 僕たちプリキュアファンにとって一番大切なのは「子どもファースト」ですよね。コミケとか大人向けのイベントは何をやってもいいとして、イベント、映画など子どもと重なる場所では子どもの邪魔をしちゃいけないじゃないですか。

 これは過激派の意見ですけど「子どもがいる場所では性的な話をするな、お前ら一切口を開くな!」くらいの勢いでも良いと思ってるんです。

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 「1に子ども、2に公式」を守らないとプリキュアというコンテンツは終わると思うんですよ。

 ここ数年オタクが認知されてきて愛を表現するのが当たり前になってきたけど、全てのコンテンツがそうじゃないんだぞ、子ども向けコンテンツに大人が入るときには何をしてもいいわけじゃないんだぞ、と。

プリキュア愛を叫びたければウチの店に来て

―― プリキュアの現場には子どもファーストが必要、ということですね。

音尾 子ども向けコンテンツだから俺らは好きになってはいけない、というわけではないんですよ。子ども向けコンテンツだからこそ、おこぼれで楽しませてもらっている、という考え方は絶対に必要だと思うんです。

 もちろんそんなに卑屈になることもないけど、メインターゲットにご迷惑を掛けてはいけない。何年かするとこちら側に来てくれる人もいるのだし、われわれの仲間を増やすためにも、メインターゲットの邪魔だけはしてはいけないんです。

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―― 最後に、何か伝えたいことはありますか?

音尾 「俺たちはプリキュアのメインターゲットじゃないんだぞ」ってことをちゃんと理解して、それでも俺はプリキュアについて叫びたいんだ! って人はここに来いってことです。

 この店はメインターゲットが来ることはまずないので、好きなだけ大きな声でプリキュア愛を叫んでも大丈夫なんです。

 プリキュアが好きすぎて我慢できなくなったら、ぜひウチの店に来て愛を叫んでください。いつでも相手をしますよ。

 自分が訪問した日も、休日ということもあり多くのプリキュアファンで席が埋まっていました。

 プリキュア愛あふれる店長(音尾さん)とのトークを楽しむお客さん、ひっそりと一人でプリキュアを感じているお客さんなど、いろいろなお客さんが来店していて、どんな「プリキュア愛」をも受け入れる懐の広いお店だと感じました。

 女性客の1人が言っていた「ここのトイレに……住みたい……」って言葉が印象的でした。分かります。

gimmick(ギミック)

東京都新宿区歌舞伎町2丁目9-15

TEL:03-6205-6723

営業日:火曜~金曜

昼営業12時~16時

夜営業19時~0時

土曜、日曜

12時~0時

※18時からチャージ発生

定休日 毎週月曜(※月曜祝日の場合営業。その場合は翌火曜休業)

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プリキュア | アニメ | 東映

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