サッカー日本代表がドイツに快勝、W杯に続く2連勝を各国メディアはどう報じた?(1/2 ページ)
ドイツ国内では、同国のハンジ・フリック監督に厳しい声が。
9月10日(日本時間)に行われたサッカー国際親善試合で、日本代表はドイツ代表を4対1で撃破。2022年のFIFAワールドカップ(カタールW杯)に続く日本の連勝は各国のメディアでも報じられています。
2022年冬に行われたカタールW杯グループリーグでは、日本がドイツを2対1で下した後に決勝トーナメントに進出(ドイツは敗退)。ドイツにとって今回の試合はまさに“リベンジ”を賭けた戦いとなりましたが、日本の伊東純也選手、上田綺世選手、浅野拓磨選手、田中碧選手に合計4点を許し、手痛い敗戦を喫しました。
ドイツは直近5試合でわずか1勝と不振にあえぐまま、13日(日本時間)にフランスと対戦予定。フランスのスポーツメディア「レキップ」は、日本対ドイツ戦について「ドイツはレ・ブルー(フランス代表)と戦う前に危機にひんしている」との見だしで報じており、「来夏にUEFA EURO 2024(欧州選手権)の自国開催を控えるドイツの問題は根深く、解決すべきさまざまな問題がある」と指摘しています。
また、2大会連続でW杯出場を逃しているイタリアでは、老舗スポーツ紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が、日本の勝利について「センセーショナルな大爆発」と報道。受難続きのイタリア代表を引き合いに、「大変なのはわれわれだけではない。ドイツにとっても厳しい状況だ」としつつ、「ヴォルフスブルグ(試合開催地)で日本が収めた4対1の勝利は、長く記憶に残ることだろう」とコメントしています。
スペインのスポーツメディア「マルカ」では、ドイツ敗戦の責任の一端は、DFのアントニオ・リュディガー選手にあると指摘。GKのマルク=アンドレ・テア・シュテーゲン選手や、FWのレロイ・サネ選手については「素晴らしいセーブがあった」「右サイドからのオーバーフローが相手守備に不安を与える場面がああった」としつつ、「全体として日本が明らかに優位性を得ていた」という見方を指名していました。
ドイツ国内のメディアでは、W杯でも指揮を執っていたハンジ・フリック監督に対して厳しい声が上がる事態に。同国の日刊紙「ビルト」は、今回の1戦について「フリックはもうおしまいです」と悲観的に報じており、「恥ずかしかったね!」「これが欧州選手権のチームかと思うと不安で仕方がない」「途方に暮れるフリック。もうすぐ職を失う? 自分の立場を心配した方がいい」「フランスとの親善試合では、奇跡でも起こらない限り、フリックを救うのは難しい」などと厳しい言葉を並べています。
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