小便小僧はなぜ“小便”をしているの? → まさかすぎる「子どもが爆弾の導火線の火を小便で消した」伝説(1/2 ページ)
いわれてみればシュール。
世界各地に置かれている小便小僧。その元祖は、1619年にベルギーのブリュッセルに設置されました。数ある子どものしぐさから、よりによってなぜ小便中の姿が選ばれたのか。そこには、この街に伝わるある伝説が関わっていました。
この像の由来にはいくつか説があるものの、有力なのは、「子どもが爆弾の導火線の火を小便で消したから」というものです。……小僧何やってるの!?
なんでも、かつて敵がブリュッセルを攻めようと爆弾をしかけたとき、その導火線に少年が小便をかけて消火し、街を救ったのだそうです。この少年の名は、ジュリアンくん。そのため、現地ではいまでも小便小僧を「ジュリアン坊や」とよびます。
別の説としては、1100年代の戦いのとき、兵士の士気を上げるために当時まだ2歳だった領主をゆりかごにいれて木につるした(!)ところ、領主が敵軍に向かって小便をし、それに励まされた味方が見事勝利した、というものがあります。小便で戦況って変わるんだ。
ちなみに、ブリュッセルの小便小僧は、大変な“衣装持ち”としても知られます。現存する最古の服は1747年にフランス王ルイ15世から贈られたもので、酔ったフランス兵が小便小僧を盗もうとしたことへのおわびとしてプレゼントされました。その後も世界各地から衣装が届けられ、いまでは1000着以上が小便小僧衣装博物館に収められています。
のんきに用を足しているように見える像にも、こんな歴史があったのですね。
参考文献
DIGITALIO/C-POT『コトバンク』より「小便小僧」
文:近藤仁美(こんどう・ひとみ)
クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。日本テレビ系「高校生クイズ」「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」など、各種媒体に問題を提供する。クイズの世界大会「World Quizzing Championships」では、日本人初・唯一の問題作成者を務める。
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