ニュース

“誰も傷つかない”SNS「DYSTOPIA」が登場 全投稿をAIが検閲して暴言を適切な表現(?)に(1/2 ページ)

SF小説『1984』をオマージュした、AIが統制するSNS。

advertisement

 「誰も傷つかない」がコンセプトのSNSアプリ、「DYSTOPIA」(iOS版Android版)が登場しました。全ての投稿をAIが監視し、よくない言葉を排除してくれるシステムを実装したといいます。

誰も傷つかないよう配慮されたSNS「DYSTOPIA」。スマホでのみ利用可能
全ての投稿はAIの検閲を通したうえで公開される

 意識的、無意識的な誹謗中傷を未然に防ぎ、「傷つけられた」「傷つけてしまった」といった体験から人々を守れるよう、Q&Aサービス「相談箱」の運営社が立ち上げたサービス。ジョージ・オーウェルのSF小説『1984』の影響を受けており、「AIによる検閲」が人々のコミュニケーションに及ぼす影響を計る、社会実験的な意味合いも込められています。

良くない言葉を投稿した際は、『1984』の絶対権威的存在「BIG BROTHER」が警告

 DYSTOPIAでは、全ての投稿がChatGPTを用いたAIにより検閲されます。AIはユーザーの発言が不適切かどうか、その度合いはどの程度かを判断。一定の水準を超えた発言にはAIが介入し、自動的に適切だと判断される表現に変換したうえでタイムライン上に公開します。

advertisement
意味が通るどうかはさておき、検閲により不穏当な表現は排除される

 例えば、「次に会ったら、命はないと思え」は、検閲により「次にお会いしたときはすてきな時間が過ごせると信じています」に。「死ねカス!」だったら「私の心中は今お祭り騒ぎですな!」に――表面上は穏当な言葉になりますが、意味が分かりづらく、含みがあるようないやらしさもあり、いずれ誰かが傷つくような気もします。それもまた「ディストピアらしさ」なのかもしれませんが。

 なお、DYSTOPIAの登録・利用は無料ですが、検閲のルールに関与できる有料プランも準備中で、ルールを独裁的に決定できるプランも用意しています。今後の利用者による反応や賛否が注視されます。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  6. 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  7. 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. 藤本美貴、晩ご飯に手料理7品 多忙でも野菜とお肉たっぷりで反響 「お疲れ様です」「凄く親近感」【2024年の弁当・料理まとめ】
  10. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」