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画像検索で調べて採取したキノコ、テングタケで食中毒に 「確実に食用と鑑定されたもの以外食べないで」都が注意喚起(1/2 ページ)
食用の判断が確実でないものは触らないようにしましょう。
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東京都は9月28日、新宿区で毒キノコによる食中毒事件が発生したと発表し、注意を呼びかけています。患者はインターネットの画像検索機能で食用可否を調べていたとのこと。
患者は9月18日に埼玉県内の公園でキノコを採取した4人家族。同日に自宅で炒め物にして食べたところ、毒キノコであるテングタケだったため、4人のうち全員に食中毒の症状が出て救急搬送され、うち2人は入院しました。
症状は錯乱、意識もうろう、おう吐、けいれん、倦怠感など。キノコ狩りのシーズンに入ったこともあり、東京都は「確実に食用と鑑定されたもの以外は、絶対に食べないでください」と注意を呼びかけています。
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都は毒キノコによる食中毒を防ぐために、下記の「毒キノコによる食中毒防止5ヶ条」を挙げています。
- 食用と確実に判断できないキノコは絶対に採らない、食べない、人にあげない。
- キノコ採りでは、有毒キノコが混入しないように注意する。
- 「言い伝え」は、信じない。
- 図鑑の写真や絵にあてはめて、勝手に鑑定しない(※インターネットの画像検索でも確実に鑑別することはできません)
- 食用のキノコでも、生の状態や大量に食べると食中毒になることがある。
東京都での今年(2023年)の食中毒の発生件数は98件、患者数は641人に上り、昨年同期よりも増加しています。9月だけでも今回の件を除いて、3件の発生が確認されています。体調に異常を感じたら、直ちに医療機関を受診し、食べたキノコが残っている場合は持参して治療の参考にしてもらってください。正しい知識と注意で、安全にキノコ狩りシーズンを楽しみましょう。
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