「共働き世帯無視」「非現実的」 子どもだけの登下校や留守番は「虐待」 埼玉の条例改定案に5万件超の反対署名集まる(1/2 ページ)
SNS上でも批判の声が殺到。
小学3年生までの子どもだけの登下校などを禁止する埼玉県虐待防止条例の改正案をめぐり、SNS上で批判の声が殺到。県内在住のワーキングマザーらがオンライン署名を募り、記事執筆時点ですでに合計5万件以上の署名が集まっています。
読売新聞や日テレなどの報道によると、同改正案は埼玉県議会自由民主党議員団が10月4日に提出したもの。小学3年生までの子どもの放置や置き去りを「児童虐待」として禁止し、小学6年生までの子どもについても努力義務を課しています。具体的には、小学3年生までの子どもだけでの登下校のほか、子どもだけで公園で遊んだりおつかいに出かけたりすることも違法になる、ということです。
さいたま市PTA協議会は10月6日、同改正案に反対する意見書を埼玉県議会議事課と埼玉県の自民党議員団へ提出。同日から同協議会のほか、県内で小学6年生と小学3年生の男の子2人を育てているというワーキングマザーがオンライン署名サイト「Change.org」で反対署名を募集開始しました。
同協議会は意見書のなかで、「子どもを育てる保護者(養護者)への禁止事項や努力義務を課すことにより、保護者への精神的・経済的負担を強いるだけでなく、本条例第三条にある基本理念(中略)に逆行する」「子どもの最善の利益を反映したものとは考えられず、子どもを虐待から守ることができるとも思えません」と、反対の立場を表明。
反対理由として、「ほとんどの保護者が条例違反に当てはまる」「子どもの自主性を重んじることと、ネグレクトや虐待を同列にするべきではない」「共働きやひとり親家庭等、子どもの養育に懸命に励む保護者に対する配慮が無い」「社会全体で取り組むことが基本理念であり、保護者へ責任を押し付けるべきではない」などの論点を挙げています。
SNS上でも「共働きやひとり親家庭はどうやったらこの条例案に違反しない生活ができるの?」「どうやって生きていけばいいの? 本当に、現実的ではない」など批判の声が相次いでおり、特に前述のワーキングマザーによる活動には記事執筆時点ですでに5万件以上の署名が集まっています。
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