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ジャニーズとNHKめぐる記事で「裏付け取れず」 プレジデントオンラインが謝罪、記事削除(1/2 ページ)

NHKと読者に謝罪しています。

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 ウェブメディア「プレジデントオンライン」は、旧ジャニーズ事務所(現:SMILE-UP.)とNHKの関係をめぐる記事で「裏付けが取れない」箇所があったとして、2023年10月20日に謝罪しました。

プレジデントオンラインが旧ジャニーズめぐる記事で謝罪(画像はプレジデントオンライン公式サイトから)

 記事は同メディアが10月4日に配信した「大物理事のジャニーズ事務所への『天下り』も…NHKが『ジャニーズ依存』を強めてしまった本当の理由」。元NHK職員のフリージャーナリストによる寄稿で、9月11日放送のNHK「クローズアップ現代」において、若泉久朗・元NHK理事のインタビュー映像をあえて放送しなかったのではないか、という疑惑などを伝えていました。

 このうち、以下の部分について編集部内で事実確認を行ったものの、裏付けが取れなかったといいます。

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この若泉氏について彼の周辺を取材すると、驚くべき情報が寄せられました。9月11日の「クローズアップ現代」では「NHKを退職後にジャニーズ事務所の顧問を務めている長年芸能やドラマ部門にいた元理事にも重ねて取材を申し込みました。性加害が見過ごされていたことへの見解を問いましたが、この点について回答は得られませんでした」(番組HPより)と、取材を拒否して沈黙を貫いているように報じられていますが、実は1時間にも及ぶロングインタビューに応じていた、というのです。

確かに、若泉氏らしく本題をかわしたのかもしれませんが、ロケが実施したにもかかわらず素材を落としたのだとしたら信じがたいことです。インタビュー映像を使って「核心は語らなかった」と伝えるべきだったと私は思います。

現段階ではあくまで推測ですが、もしNHKが若泉氏のインタビュー素材を収録したにもかかわらずオンエアしなかったとしたら、それは恐らく組織ぐるみの癒着が明らかになることを恐れてのことです。

裏付けが取れなかった内容(画像はプレジデントオンライン公式サイトから)

 これを受け、プレジデントオンラインおよびすべての外部配信先から記事全文を削除し、当該記事を執筆したフリージャーナリストの過去の寄稿記事も削除したとしました。プレジデントオンラインは「NHKの関係者のみなさま、読者のみなさまにお詫びいたします」と謝罪しています。

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