陶芸工房の猫とオランダ人弟子の1日ルーティンに密着　自分の仕事をこなしつつ弟子を見守り……有能な猫師匠がかっこいい！

　焼き物屋の猫と弟子のオランダ人の1日がInstagramに投稿されました。動画は記事執筆時点で34万回以上再生され、コメント欄には「こんなかわいい師匠がいるなんて最高ですね」「ネルソン君に会いに行きたい」「担がれて帰る姿にクスッとしました」といった声が寄せられています。

　佐賀県武雄市にあるやきもの工房「銀河釉 玉峰窯」には、陶芸家の中尾哲彰さんと黒猫の「ネルソン」くん、チョビヒゲ猫の「ポッキー」さん、新入り子猫の「ミミ」ちゃんたちが一緒に暮らしています。

　現在中尾さんの工房には、オランダからやってきたステンさんが陶芸の修行中。もともとオランダで蘭をつくる花農家をしていたそうですが、2022年夏に工房に来て陶芸に触れ、その楽しさに魅了され……その後、仕事を辞めて少し前に正式に弟子入りしたそうです。いずれは工房の跡をつぐことが期待されています。

　これまでも師匠の中尾さんの作陶を見守っていた猫たちですが、現在はステンさんの修行も見守るようになりました。とくにネルソンくんは熱心で、朝、ろくろが回る音がすると急いでやってきて監督席に着席。まるで、出来栄えをチェックしているみたいです。

　近くで見守ることもあれば、邪魔をしないようにか遠くから見守ることもあるというネルソンくん。ステンさんが焼く前の陶器の中身を確認する際は、一緒に確認して反省会も開催！　キレイにできていたかな？

　また、ネルソンくんはステンさんの修行を見守りつつ、自分の業務もしっかりとこなしていきます。お客さんがきたときは工房を案内したり、もてなすのも仕事の1つ。そして、疲れたら中尾さんが作った傑作の器の中でひと休みします。

　さらに、個展の準備で忙しいときはリモート会議に出席したり（？）荷物の点検をしたりと大忙し。バタバタと一緒に準備する姿がほほえましいですね！　ちなみに個展は大成功だったそうですよ。

　ステンさんが夜遅くまで特訓をしていてもそっとそばに寄り添い続けるネルソンくん。終業すると担がれて一緒に退勤するそうです。すっかり仲良しになったふたりの姿に癒やされますね。毎日の見守りご苦労さまです。

　いつも仕事の様子を見守っているネルソンくんですが、作業の邪魔になるところにいることもしばしば……。以前は、作業中の中尾さんを静かに邪魔する姿が話題となりました（関連記事）。そんな工房の様子や猫たちの日常は、中尾さんの息子さんが投稿するInstagram（@gingayu_gyokuhogama）、TikTok（@gingayu）、YouTubeチャンネル「銀河釉 〈猫と陶芸家〉」にて公開中。

　中尾さんが数十年かけて研究し生み出した「銀河釉」は、宇宙や星空をそのまま切り取ったような美しさで海外の美術展でも高く評価されています。作品が気になる方は公式Webサイトをのぞいてみるとよさそうです。

画像提供：銀河釉 玉峰窯 -gingayu-｜夜空を切り取る器。（@gingayu_gyokuhogama）さん

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