冬を迎える山に捨てられた黒猫を保護、上目遣いでおびえていたが……？　信じられないビフォアフに「感動」「もっともっと幸せに」

　“野良猫ゼロ、殺処分ゼロ、全ての猫が幸せな家猫になる”を目標に活動している「動物愛護団体キーテイル」が、人間嫌いだった猫ちゃんが甘えてくれるようになるまでの動画をYouTubeに投稿しました。動画は4万回以上再生され、「人間を信じてくれてありがとう」「これからいっぱい幸せになりますように」と反響を集めています。「動物愛護団体キーテイル」は以前も子猫保護の様子が話題になりました（関連記事）。

　2022年9月、投稿者さんは山奥で1匹の黒猫と出会いました。人慣れしておらず、猫が捨てられることの多い場所での発見であったことから、捨てられた可能性がかなり高いとのことです。ひとまずごはんがもらえるこの場所に定着してくれることを祈っていた投稿者さんでしたが、その後、黒猫はしばらく姿が見えなくなってしまいました。山奥の冬は特に過酷なため、乗り切れるか心配していた投稿者さんでしたが、今年の2月になるとふたたび元気な様子を見せてくれるように。そして投稿者さんは「秋人」くんと名付けたこの黒猫を保護することにしました。

　保護当時の秋人くんはとても大人しくおびえた目をしていましたが、指につけたちゅ～るをおそるおそる食べてくれました。環境にも人にも慣れてもらうため、投稿者さんはこのスキンシップを毎日続けます。そして環境に慣れてくると、秋人くんは「シャー！」と鳴いたり猫パンチをして威嚇するように。本来の秋人くんの自我を出せるようになってきたのです。

　しかし、人を信じて安心してくれるようにするのが投稿者さんの目標。「人の手は怖くない」と知ってもらえるよう、たとえかまれても諦めずに秋人くんと触れ合います。

　あるとき、投稿者さんが皮手袋をつけた手で、「ウー……」とうなる秋人くんをなでていたときのこと。「人に何されてきたかわかんないけど、人って怖くないんだよ、秋人。怒るのって疲れるんよ？」とやさしく話しかけ続けます。やがてその想いが通じたのでしょうか。秋人くんは首元をなでさせてくれた上に、目を細めて気持ちよさそうな表情を見せてくれました。それからはうなることもかむこともなくなり、素手でもさわれるように。なでられることでリラックスする姿も見られるようになったのです。

　それからも、投稿者さんにどんどん慣れてくれた秋人くん。ごはんのときには、甘えた声で鳴くようになるだけではなく、なんとおなかもさわらせてくれるように……！　表情もやさしくなり、すっかり甘えんぼう猫さんになりました。人間に不信感を抱きながらも、ふたたび人間を信じてくれた秋人くん。あとはずっとのお家が見つかることを祈るばかりです。

　動画には、「心を開いて甘える姿に感動」「秋人くんすごくかわりましたね」「秋人くんの事も保護してくださり、人馴れ修行も諦めずにいてくれて、本当にありがとうございます」「保護してもらって幸せになったけど更に上の幸せを目指して行こうね」といった、応援の声がたくさん寄せられています。

　秋人くんは福岡県やその近県で里親を募集中とのこと。他にもたくさんの保護猫ちゃんが里親さんを募集しているので、里親や面会を希望する人は、問い合わせフォームから連絡をすることができます。なお、動物愛護団体「キーテイル」さんの保護猫活動の様子は、YouTubeチャンネル「人生はねこだらけ【動物愛護団体キーテイル】」やInstagram（@keytail_fukuoka）で公開中です。

画像提供：YouTubeチャンネル「人生はねこだらけ【動物愛護団体キーテイル】」

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