2羽のカワセミが並んで背伸び中→ほのぼの光景と思いきや実は……　貴重な姿に「初めて知った」「鳥的にはガンの飛ばしあい」

　X（旧Twitter）に近所の川でカワセミが背伸びして威嚇し合う、貴重な映像が投稿されました。投稿は56万件以上表示され、1万4000万件をこえる“いいね”が寄せられています（記事執筆時点）。投稿者はkiki（@natsu9642）さんです。

　kikiさんはある日、近所の川で2羽のカワセミが並び、交互に背伸びをしている場面に遭遇しました。一見するととてもほほ笑ましく、かわいらしく見える光景ですが……？

　実はカワセミにとって背伸びは威嚇行動、もしくは給餌行動にともなう求愛行動だといわれています。こちらの2羽はともにオスであることからこれは縄張り争いであり、2羽は強い緊張状態にいることがうかがえます。

　カワセミは縄張り意識が強く、単独で行動することが多い鳥だとされています。縄張り争いの際はまず自分の体を大きく見せようと背伸びのような行動をとり、その後格闘を始めることが多いのだとか。

　kikiさんによるとこの川はカワセミのエサとなる生物が多いため、縄張り争いがよく見られるのだとか。手前のやや体が小さいカワセミが以前から住み着いている個体で、奥にいるカワセミは新たにやってきた個体なのだそうです。

　なおこの動画を撮影した4日後に再び様子を見に行ったところ、2羽の緊張状態はまだ続いていたそうです。できれば元からいた個体に頑張ってほしいな……と思いつつ、2羽の行く先をそっと遠くから見守るkikiさんなのでした。

　カワセミの縄張り争いという貴重なシーンを収めたこちらの動画には、「これ、威嚇なのか。へえ～！」「鳥的にはガンの飛ばし合いですよね」「可愛い威嚇ですね」「姿勢がペンギンっぽくなってかわいい」といった、その不思議な生態に驚く声が多数寄せられています。

　kikiさんは大学院生で、景観生態学を専門としています。X（旧Twitter）（@natsu9642）とInstagram（@ns._.bird_）には、撮影した野鳥の写真や動画を投稿しています。

画像提供：kiki（@natsu9642）さん

（三日月 影狼）

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