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“神ボディー”で大人気の米モデル、仏誌掲載ショットが「肥満体形への嫌悪」と猛批判 「『私の細さを見て』写真」「ル・ごみ」と散々(1/2 ページ)

フェミニストも公言しているエムラタ。

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 米俳優でモデルのエミリー・ラタコウスキーが、仏Le Monde紙の発行する週刊誌「M, Le magazine du Monde」ラグジュアリー特集号の表紙に登場。撮影された写真のうち、エミリーが“ぶかぶかのデニムを履いている”1枚が「ファットフォビア(肥満体形への嫌悪)」だとして批判が集中しています。


問題となった仏誌でのエムラタの写真(画像はエミリー・ラタコウスキーのInstagramから)

神ボディーモデル×ビッグサイズデニムに大ブーイング

 モデルとしてだけでなく、映画「ゴーン・ガール」(2014年)などへの出演でも知られるエミリー。問題となった写真は、メゾンマルジェラのデニムを履いたエミリーがこちらを見つめているものです。

 ただしデニムはエミリーのサイズよりもはるかに大きく、“履く”というよりは、デニム片足部分に身体ごとすっぽり“入って”います。もはやベルトも意味を成さないほどのオーバーサイズに、デニムの片側をつまんで持ち上げてみせるエミリー。それはデニムがエミリーのサイズより「あり得ないほど」大きいことを誇張しているようでもあり、現実にビッグサイズのデニムを履く人からすると、ただモデルの細さを際立たせるためだけに履いているとも感じられたようです。

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 この写真をエミリーがInstagramへ投稿すると、プラスサイズモデルのテス・ホリデーは「私、この(スライド)2枚目の写真のデニムを探してたんだ。返していただけると助かるんですけど。どうもありがとう」と皮肉たっぷりにコメント。さらにボディーイメージについて提唱している作家のステファニー・イエボアは「2枚目の写真、何て奇妙なんだろう。それで、あなたボディーイメージについての本を書いたんだよね?」と書き込みました。

プラスサイズモデルのテス・ホリデー

 “エムラタ”の愛称でファッションアイコンとして活躍するエミリーが特に批判にさらされているのは、まず彼女がとてもスレンダーでありながらグラマーな胸やお尻も併せ持ち誰もがうらやむようなパーフェクトボディーの持ち主として知られていること。そのうえ大胆でセクシーな衣装で公の場に出ることが多く、Instagramでは水着をはじめとした際どい写真を多数投稿し、抜群のスタイルを惜しみなく披露しています。

 しかし彼女はかねてフェミニストであるとも公言しており、「セクシーな自撮りは魅力的だと思うから投稿する」「セクシーであることとフェミニストであることは矛盾しない」と発言。そして世の不正や性差別には積極的に声をあげてきた人物であり、その彼女が「ファットフォビア」とされるような撮影を承諾したことに人々は驚きを隠せなかったようです。

出世作にまつわる発言が疑問視される事態に

エミリーの自伝『My Body(原題)』も批判の一因に

 さらにステファニーをはじめ多くの人が指摘するように、批判の一因となったのは彼女が2021年に出版した自伝「My Body(原題)」も関係しています。エミリーは自伝で、自身を有名にしたロビン・シックの楽曲「ブラード・ラインズ~今夜はヘイ・ヘイ・ヘイ♪」MVの撮影現場で、上半身裸になった際にロビンから胸を触られるというセクシャルハラスメントを受けたことを暴露。

 さらに自身が経験した華やかさだけではない業界の裏側を明かしつつ、不平等性や、自身に対するボディーシェイミングや、ボディーイメージにも言及、女性が自身の身体を商品化することについてもつづり、多くの女性たちの共感を得ました。ただセクシーでスタイルが良いだけではない、女性の権利や正しさのためにも行動するフェミニストというエミリーのイメージから、今回の写真には多くの人が失望してしまったようです。

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エミリーを一躍優目にしたミュージックビデオ

雑誌側の姿勢を問う声も


他の写真では普通のデニム(画像はエミリー・ラタコウスキーのInstagramから)

 また、当然ながら雑誌側の判断も疑問視されており、SNS投稿には英語とフランス語でこの撮影を許可したことへの批判が殺到。「うんざりするほどのファットフォビア。デザイナーがいかに的外れかを物語っている」「大きすぎるパンツをモデルに履かせることが、どんなファッションなのか説明して。ビジョンを教えて。どんなストーリーを語ろうとしているのか?」「非常に無神経で、つまらなく、多くの面で間違っている。誰もこれが良いアイデアだなんて思ってない。どうやってPRチームを通したんだよ?」とこの撮影プランに誰も反対しなかったことへ驚きを示し、そこにある狙いも感じ取れないという声が多数寄せられています。

 また、これがラグジュアリー特集号であることから「これのどこがラグジュアリー? 純粋な疑問なんだけど」「こういうのフランス語で何ていうんだっけ……“ル・ごみ”」「この『不釣り合いなデニムを履いた私の細さを見てよ』写真はどう? みんな気分いいかな?」など、テーマも大きく逸脱しファッション性も皆無と痛烈に批判する声も目立っています。

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