放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々(1/2 ページ)
意外と身近な問題です。
YouTubeチャンネル「森こんにゃく」に珍しい生き物を求め、村で放置された池でガサガサをしてみた様子が投稿されました。こちらの動画は、記事執筆時点で7万回以上再生されています。
水路を探索、そこで出会ったのは……
投稿主の森こんにゃくさんはこの日、息子さんと一緒にガサガサをするべく山手の方の水路に向かっていました。水温が下がると多くの魚は活動量が低下し、冬眠に近い状態になります。そこを狙って捕まえてみよう、というのが今回の計画です(関連記事)。
道中にはイノシシが使っている獣道や畑に植えられている巨大ムカゴや巨大豆など、目を引くものがたくさんあります。しかし一番の目的であるガサガサをしようにも水路はコンクリートできっちりと覆われた「三面護岸」になっており、生き物が快適に住める環境には見えません。
頂上付近までやってくると、水路に水がたまっている場所を発見。何か生き物がいるだろうかと水路をガサガサしてみると、辛うじてトンボの幼虫・ヤゴを発見したのでした。
場所を移動して再度ガサガサしてみると、網には外来種のアメリカザリガニが入りました。山の上の水路にも外来種が入ってきてしまっていることに驚きつつも、駆除がてらペットのエサにするべく持ち帰ることに。
秘密の池に到着した親子だったが……
そして最後はとっておきの“秘密の池”に移動。森こんにゃくさんは息子さんが池に落ちないように注意しつつ、ガサガサする姿を見守ります。網にはハイイロゲンゴロウやマツモムシといった在来の水生昆虫が入ったと思いきや、その後網にかかるのはアメリカザリガニばかり。
山の上にある森に囲まれた池でさえアメリカザリガニばかりになっている現状を目の当たりにし、あらためてアメリカザリガニの繁殖力の強さを思い知った森こんにゃくさんなのでした。
なおアメリカザリガニは外来種ですが、アカミミガメとともに「条件付特定外来生物」に指定されています。野外で捕獲すること、生きたまま持ち帰って飼育することは問題ありませんが、一度捕獲し持ち帰った個体を再度野外に放すことは違法となります。
在来種の生きものを食べたり住処を奪ったりしてしまうアメリカザリガニですが、もともとは人間の都合で日本に持ち込まれた生きものであり、存在自体が“悪”というわけではありません。捕獲した際は森こんにゃくさんのようにペットのエサにしたり、一度締めてから釣り餌にしたりと、命を無駄にせず有効活用していけるといいかもしれませんね。
ショックの声が寄せられる
こちらの動画には、「親子でガサガサいいですね!」「やっぱりザリガニ多いですよね……」「この間、兵庫県の山奥の渓流にガサガサ行に行きました。超山奥の渓流にもザリガニがいてビックリしました」といったコメントが寄せられています。
森こんにゃくさんは森や川、池などさまざまな場所で生き物の採取や観察を行い、その様子をYouTubeチャンネル「森こんにゃく」とX(Twitter)(@morikonnyaku)に投稿しています。
画像提供:YouTubeチャンネル「森こんにゃく」
(三日月 影狼)
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