クリスマスケーキ騒動の高島屋、過去にも配送トラブルか 「母の日ケーキ」が悲惨な姿に……「理不尽です」(1/3 ページ)
過去にトラブルに遭ったというユーザーに話を聞きました。
大きく形が崩れた状態のクリスマスケーキが配送された問題をめぐり、12月27日の記者会見で謝罪した百貨店大手の高島屋。あるSNSユーザーは、ねとらぼ編集部の取材に対し、過去に高島屋のオンラインストアで注文した「母の日」のケーキが、ボロボロの状態で届けられるトラブルに遭っていたことを明かしました。
祖母のために頼んだケーキが悲惨な状態に
ねとらぼ編集部に対し、過去のトラブルを明かしたのはX(Twitter)ユーザーのハルサキさん。2023年4月、ハルサキさんの父は、「母の日」にハルサキさんの祖母を祝うため、大阪府内のパティスリーが手がけるケーキを高島屋のオンラインストアで注文しました。
オンラインストアのイメージ画像として掲載されていたのは、イチゴやラズベリーを使った華やかな赤いレアチーズケーキ。ハルサキさんの父は「祖母のかつての実家のあった場所のケーキ屋だから」という理由を、購入の決め手にしたといいます。
しかし、実際に届いた箱の中に入っていたのは、ハルサキさんいわく「ジャムも生クリームのバラも、土台の恐らくレアチーズケーキも全て溶け切ってしまった」状態のケーキ。容器は汁が染み出してベタベタの状態で、臭いもきつい酸味が漂っていたといい、ハルサキさんは「これは食べられるものじゃないと思った」と振り返ります。
高島屋によると、今回型崩れのトラブルが起きたクリスマスケーキは、全て冷凍状態で配送されたもの。一方で、ハルサキさんが春に注文した「母の日ケーキ」は冷蔵状態で配送されたものでした。
高島屋側の対応に落胆
ハルサキさん側が、高島屋に冷蔵状態で配送した理由について説明を求めたところ、次のような回答があったといいます。
「(高島屋側は)『製造元で配送テストを十分しており、冷蔵発送はそちらの指示(で行ったもの)。発送時にも十分冷やしている。配送業者も勿論事前確認しているから、そもそも冷蔵でも問題の無い商品』という主張を絶対に曲げませんでした」
さらに、商品の劣化原因については「配送業者の配送が悪かったから」と説明されたといい、ハルサキさんと父は「きちんと原因究明して教えてほしい」と主張したものの、最終的には「うやむやのまま終わった」といいます。
高島屋には返金対応をしてもらったというものの、祖母を祝うために注文したケーキが大きく崩れていたこと、そして高島屋側の対応に、ハルサキさんたちは落胆しています。
「この件で1番怒っているのは父と叔母です。祖母はかなりの高齢で、あと何回母の日を祝えるのか分からない中での親孝行に水をさされたことと、そして、何も悪く無い祖母が気に病んでしまっているのが気の毒で悲しいと言っています。なぜ、商品として提供されているものを購入しただけの私たちが、一方的に悲しい思いをさせられないといけないのか、理不尽です」
高島屋は27日の記者会見で、過去に起きたケーキ配送をめぐるトラブルについて「今まで0(件)であったというわけではないが、今回のように多くの件数が発生したのは初めて」と説明しています。
ねとらぼ編集部は高島屋に対し、同件の経緯などについて取材を申し込んでいますが、27日現在まで回答は得られていません。
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