ニュース

「ドリンクバー」ってどこが始めたの? 日本に初導入した“人気ファミレス”に背景を聞いた(1/3 ページ)

最新式なら、背徳感のある「あれ」もできちゃう。

advertisement

 ファミリーレストランでは定番のドリンクバー。今ではファミレスのみならず、さまざまなところで見かけますが、いつどのようにして始まったのでしょうか。ドリンクバーを日本で初めて導入したといわれる「すかいらーくホールディングス」に、その歴史と変遷について尋ねてみました。

ドリンクバーは1992年に「ガスト」でスタート

―― 日本にドリンクバーが初めて導入されたのは、いつだったのでしょうか

すかいらーくホールディングス(以下、すかいらーく): 1992年、ガスト創業の年にガストにてスタートいたしました。

advertisement

最初期のドリンクバー。写真にも歴史を感じます

―― すかいらーくブランドのなかでもガストが発祥なんですね。ドリンクバーを始めたきっかけなどありましたら、教えてください

すかいらーく: オープン当時、お替り自由なコーヒーサービスを提供していたのですが、お席までお持ちするタイプでした。そんなとき、スタッフがたまたま台の上に置いていたコーヒーをお客様ご自身でおつぎになっているのを見て、ドリンクバーを思い付きました。お好きなものをお好きなだけお好きなタイミングで楽しんでいただけるように始めたサービスです。


初期のラインアップ。導入のきっかけとなったコーヒーが用意されています

最近のドリンクバーは、背徳感のある“あれ”も楽しめるように

―― 導入後のドリンクバーの展開について教えてください

すかいらーく: 最初はデキャンタでコーヒーとお湯(ティーバックの紅茶&お茶)のホットドリンク飲み放題をスタートいたしました。その後、コールドドリンクを導入・拡充し、さらに一杯挽きのコーヒーマシンを導入したという流れとなっています。


ティーバッグがずらりと並んでいる様子

―― ボタンを押すとドリンクが出る機械が導入されたのは、いつごろのことなのでしょうか?

advertisement

すかいらーく: 一般的に「ディスペンサー」と呼ばれる機械は、機器の色や形が変わりつつも、1990年代後半にはあったと思われます。

 ここ数年では、さまざまなドリンクをミックスできる機種を導入し、新たな味の組み合わせを楽しんでいただけるようになりました。また、コーヒーのブラッシュアップも進めております。


現在のドリンクバー。ちょっと背徳感のあったドリンクのミックスも、今では人目を気にせず楽しめます

 モーニングの時間帯はほぼ全てのセットメニューにドリンクバーがついており、大変お得な時間帯です。ぜひご来店いただき、ゆっくりとくつろいでお過ごしいただければ大変うれしく思います。


 スタッフの“偶然の発見”から始まり、今や日本中に広まったドリンクバー。その変遷には、お客さんを楽しませようという企業の努力が詰まっていたのでした。

※取材協力・画像提供:すかいらーくホールディングス

クイズ作家。国際クイズ連盟日本支部長。テレビ番組「高校生クイズ」「クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?」などの他、日本人として初めてクイズの世界大会で問題を担当する。2023年「Trivia Hall of Fame(トリビアの殿堂)」殿堂入り。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  2. 高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
  3. 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  4. “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  5. 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  6. 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  7. 「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
  8. プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
  9. 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  10. ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」