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「2+2=4」と指導しただけで“とんでもない事態”に…… “1200万再生”の海外ショートドラマが考えさせられる(1/3 ページ)

7年前の作品ですが、今でも通じるところがあります。

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 5年前や10年前……。少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介する動画は、教え子に「2+2=4」を指導したことからとんでもないトラブルに巻き込まれてしまう海外ショートドラマです。大波乱の末に秀逸な結末を迎える本作品は、これまでに1200万回以上再生されています。

「2+2=4」と指導しただけなのに……?

 アメリカの映画制作会社、Ideaman Studios(@Ideaman)が2017年に公開した10分弱のショートドラマで、タイトルは「Alternative Math」。このドラマは、2016年頃から使われ始めた言葉「ポスト真実」をテーマにしています。


「2+2=22」と答える教え子に「2+2=4」と指導する先生

 数学教師は「2+2=22」と答えた教え子に、“客観的事実”として「2+2=4」が正解だと教えます。しかし生徒は「2+2=22」という主張を譲りません。すると生徒の親は子どもの意見を尊重し、教師が偏った意見を押し付けていると非難。校長まで教師を責め出します。やがてこの問題はデモを引き起こすという“とんでもない事態”へと発展することに……。

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客観的事実を伝えただけなのに、“デモ”にまで発展……

 客観的事実よりも個人の思想や信念の方が人々に影響を与える「ポスト真実」の社会では、「2+2=4」を唯一の正解だとする教師は過激思想の持ち主だと言われてしまいます。市長や警察長官までもが教師を一方的に責め立て、テレビはセンセーショナルに報道。恐ろしや……。


マスコミも大々的に報じます

 ついに教師の解雇が決定すると、校長は記者たちの前で処分内容を通告することに。学校側は最後の給与として2000ドルと追加の2000ドル、合わせて“4000ドル”を支払うと告知したのですが、教師は校長にこう言い放ちます。「いいえ、22000ドルよ」と。


教師の解雇が決定。学校側が最後の給与として2000ドルと追加の2000ドル、合わせて4000ドルを支払おうとすると……

 「ポスト真実」の難しさを扱った本作品は2017年の公開ながら、2024年現在も考えさせられる内容です。動画のコメント欄では「エンディング大好き」「コメディじゃなくてホラー映画」「これ作られた時は風刺だったけど、今じゃ現実」などのコメントが寄せられています。

 なお、動画はYouTubeの字幕機能で、日本語字幕にも対応。また、制作したIdeaman Studiosは初の長編映画を作成中とのことです。

画像はIdeaman Studios(@Ideaman)YouTubeチャンネルより引用

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