ニュース

魚をテーマにした本の帯に「ずるいやろ」「こういうセンスほしい」 秀逸なコピーに4.1万いいね(1/3 ページ)

これはずるい……。

advertisement

 とある本の帯コピーがX(Twitter)上で4万1000件のいいねが付き、注目を集めています。

 ユーザーのナカヤマ皐月さん(@N_32tree)が投稿したのは、3月に出版された平凡社ライブラリー『増補 魚で始まる世界史』の帯。そこには大きく「目からウロコ」の文字が書かれています。魚とかけたシンプルすぎるダジャレを一言だけ配置するという、なんとも攻めた構図。ナカヤマ皐月さんも「帯のコピーずるいやろ」とコメントしています。


目からウロコの文字
平凡社も反応

 副題に「ニシンとタラとヨーロッパ」とある通り、さまざまな魚の需要を通して、世界史をひもといていくという趣旨の同書。ナカヤマ皐月さんによると増補版では、タラの部分が大幅に書き直されているそうです。タラが世界史に大きな影響を与えていたとは……!

advertisement

 それにしてもなぜこんなコピーになったのでしょう。平凡社にお話を伺いました。

なぜこのコピーになったの?

―― この帯コピーは誰がどのような意図で考えられたのでしょう?

担当者: 本の帯の文句はそれぞれの本の担当編集者が考えます。キャッチコピーを考えるときは、たいてい編集作業も最終段階に入ったところで、時間的にも精神的にもかなり追い込まれた状況の時が多いです。今回の帯も、同じく追い詰められた状況で考えていました。昔、忙しいのに隣でダジャレを頻発する同僚にキーッとなったものですが、最近歳のせいか、自分自身わりといつも頭の中にダジャレが浮かんで、この時もこれしか浮かばず決まったという経緯があります……。


興味を引く装丁

―― 反響についてコメントをお願いします。

担当者: 今回帯に注目していただいた投稿には、4万件のいいねが付いたということで、大変ありがたいです。Xではその他にも、カバー図版についても注目していただいた方がいて、そちらには1万件のいいねが付いていました。合わせると5万件、単純計算でいいねしてくれた5万人のうち10分の1の方が買ってくださると5000部、100分の1としても500部……。はっ…これは重版の可能性が……。ちなみに平凡社ライブラリーは帯がつくのは初刷のみなので、ぜひ早めにご購入いただければ幸いです!

advertisement

 本のテーマや表紙のみならず、コピーも読者を引き込むために欠かせないもの。まさに水魚の交わりですね。

 Xユーザーからは「『エジプト学の金字塔』みたいな」「『目からうろこ』が聖書由来で解説書としてバイブルだよ!という自信が表現されてるわけですな」といったコメントも寄せられました。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  2. “無給餌”で育てたメダカが3年後、驚きの姿に……!! 人の手が入っていないビオトープで起こったミラクルに注目が集まる
  3. 犬「で、オレが産まれたってわけ」 220万再生突破の爆笑ワンコに「ちっ、2回目の転生は犬かよ」「これでウインクとかされたら笑い死ぬww」
  4. 「ウンコ食い」という毒魚に刺され“骨に激痛”→その40時間後…… ゾッとする経過報告に「えげつない」「何かの病気になりそう」
  5. ドクダミを除草剤を使わず防ぐ方法3選 生態と対策がよく分かる解説に「待ってましたよ!」 「これは嬉しい!」と大反響
  6. 夫が男子トイレで発見した“幸運の虫”を妻に見せると…… 感動を呼ぶその正体に「蝶より綺麗」「素敵な旦那さんだ」
  7. 北海道が広島……? 地名がちぐはぐすぎる「ちょっと変な日本地図」に隠された“秘密”に「おもしろい!」「よくぞ調べた」の声
  8. 丸刈り男性が“1年間”髪を伸ばし続けたら…… 55週間の“大変身”の記録に「これはすごい!」「クールだね」
  9. 巨大深海魚のぶっとい毒針に刺され5時間後、体がとんでもないことに…… 衝撃の経過報告に「死なないで」
  10. カスハラなど客の迷惑行為で「もう限界」 老舗銭湯が閉店を決意した理由に「一番心折れるパターン」「見ていてつらい」