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どうなってんのこれ!? フィギュアが“アニメ”のように動き出す装置が190万再生「独創的」「無限に見ていられる」【海外】(1/3 ページ)

原理そのものは19世紀前半から。

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 少し前にインターネット上で話題になった投稿や動画を振り返って紹介する企画「昔のインターネット発掘!」。今回紹介するのは、「推しキャラのフィギュアがアニメのように動いたらなぁ……」そんな夢をかなえる画期的な技術を公開した動画「Zoetrope 3D - The Rooster March」です。そのなめらかな動きが反響を呼び、再生回数は記事執筆時点で190万回に達しています。

Zoetrope 3D - The Rooster March

3Dアニメーションソフトと3Dプリンタを駆使

 動画を投稿したのは、CGアーティストであるダミアン・モンテイヤールさんのYouTubeチャンネル「Damien Monteillard」(@lastrodamo)。

 動画では、円盤上のプレートの円周上に、二足歩行するニワトリ頭キャラのフィギュアがずらりと配置された装置が紹介されます。装置のスイッチを入れるとプレートが回り出し、回転数を変えると円周上のフィギュアが同じ場所で足踏みをするように滑らかに動きはじめます。

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スイッチを入れると回り出すプレート

 さらに、回転数を変えると今度は足踏みに合わせてゆっくり前進する動きに。カメラの角度を変えてみても、光の当たり具合が異なる方向から撮ってみても、フィギュアが歩いているように見えます。しかも、影も一緒の動きです。これはすごい……!


歩くフィギュアに合わせて影も動く

 この現象は、19世紀前半から確認されているゾートロープ(回転のぞき絵)の原理を応用したもの。ゾートロープでは、いわゆる“パラパラアニメ”のように動きを分解した絵を円筒の内側に描き、円筒に開いたスリットを通してそれをのぞくことで絵が動いているように見えます。

 投稿者はこのゾートロープの立体版を作るべく、まず3Dアニメーションでニワトリ頭のキャラクターが歩く様子を作成。連続する動きを分解したものから3Dモデルのデータを生成し、3Dプリンタでフィギュアを作成しました。


光の状態を変えても同じように動く

 装置では、歩く動きを分解したたくさんのフィギュアを順番にプレートの円周上に配置していますが、これを回転させても肉眼では歩いているようには見えません。

 そこで、ビデオカメラの登場です。ビデオカメラは静止画を連続して撮影しており、それを再生すると動いているように見えます。このとき、1秒間に撮影する静止画の枚数をフレームレートといいます。

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 このフレームレートとプレートの回転数がうまくかみあうと、撮影した映像上ではゾートロープと同じ原理でアニメーションのように動いて見えるわけです。

 これなら、同じやり方で好きなアニメキャラなどのフィギュアを動かすこともできそうです。夢が広がるな……!


まるで生きているような滑らかな動き

「不気味だけど見るのをやめられない」

 古くから知られている原理と現代の技術が融合した画期的な映像作品に、「3Dのゾートロープは独創的なアイデアだ」「不気味だけど見るのをやめられない」「この種の機械は映画技術の博物館で見たことあるけど、3Dでは見たことがない」「驚くべき素晴らしい作品だ」「これは無限に眺めていられるよ!」などの称賛が寄せられています。

※画像はYouTubeチャンネル「Damien Monteillard」(@lastrodamo)より引用

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