「ファーストキッチン」→「ウェンディーズ・ファーストキッチン」転換進む ファーストキッチンは残るのか? 運営元に聞く(1/2 ページ)
「ファーストキッチン」から「ウェンディーズ・ファーストキッチン」へのブランド転換が進んでいます。2023年には9店舗を変換し、2024年は5店舗以上を転換する予定。ファーストキッチンはなくなってしまうのか? ファーストキッチンに聞きました。
進むブランド転換
ファーストキッチンは1977年創業の日本発のハンバーガーチェーンで、ウェンディーズは1969年にアメリカで生まれ、日本には一度の撤退を経て2011年に日本に再上陸しました。ウェンディーズは2016年にファーストキッチンを買収し、ファーストキッチンからコラボ店舗「ウェンディーズ・ファーストキッチン」への転換を進めてきました。
2023年9月~12月に9店舗を転換し、2024年3月には約44年の歴史を持つ自由が丘店(東京都世田谷区)を転換。その後も5月末のそよら湘南茅ヶ崎店(神奈川県茅ヶ崎市)を皮切りに、年内に5店舗以上を転換する予定としています。
6月20日時点で、ファーストキッチンは41店舗、ウェンディーズ・ファーストキッチンは68店舗(6月28日に「ウェンディーズ・ファーストキッチン伊勢原イトーヨーカドー店」がオープンし、ファーストキッチンは40店舗、ウェンディーズ・ファーストキッチンは69店舗となる予定)。
今後も転換は進み、ファーストキッチンはなくなってしまうのか。ファーストキッチンに聞いたところ「今後も、ファーストキッチンからウェンディーズ・ファーストキッチンへの転換を進める予定でございます」との回答。転換は主要ターミナルにある店舗から始め、現在は郊外立地を進めているといいます。ただし「ファーストキッチンをすべて、ウェンディーズ・ファーストキッチンに転換する予定はございません」とファーストキッチンも存続していくと答えました。
棲み分けの戦略は?
ではファーストキッチンとウェンディーズ・ファーストキッチンはどのように棲み分けていくのでしょうか。
ウェンディーズ・ファーストキッチンでは、「アメリカンでボリューミーなハンバーガー」を提供し、本国アメリカのウェンディーズと同じレシピで展開するバーガーも販売。
一方、日本で誕生したバーガーチェーンであるファーストキッチンは、「日本らしさが盛り込まれたバーガー」を展開しているとファーストキッチンは説明。先日発売した「大葉おろしポン酢バーガー」をその例として挙げています。
「日本の食文化を商品開発にもりこみながら、チャレンジングな商品展開ができるということや、ファーストキッチンのハンバーガーを愛してくださるお客さまも多くいらっしゃいますので、今後も、日本発のバーガーチェーンとしてファーストキッチンを展開していきたいと考えております」(ファーストキッチン)
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