完全に漫画の世界……! 19世紀イギリスの“暗黒スラム街”をジオラマで再現 → 驚異の再現度に反響「完璧に再現できてる」「すごい!」【海外】(1/3 ページ)
このディストピア感。
19世紀英国スラム街の超本格的なジオラマを作る動画がYouTubeで話題です。「ノーカット版で見たい」というコメントも付くほどこだわり抜いた精密な作業に引き込まれる人が続出しています。
産業革命後、イギリスの街は……
この動画を投稿したのは、リアルなジオラマやミニチュア制作の動画を多数公開しているYouTubeチャンネル「Eric's Hobby Workshop」(@EricsHobbyWorkshop)。今回制作するのは、19世紀に産業革命によって街の風景ががらりと変わったイギリスのスラム街です。
産業革命によって多くの人が街の工場や製造所で働くようになった19世紀のイギリス。空にすす煙が舞い、狭い家屋が密集する19世紀ヴィクトリア朝建築のスラム街を再現していきます。
建物の窓や扉は3Dプリンタで
まずはいくつかのアイデアをスケッチ。建物のベースとなる素材はAmazonで安く買えたというフォームコアボードに決まりました。このフォームコアボードに、ストーンテクスチャーローラーを転がし、れんがを積み重ねたような模様を付けていきます。
窓枠や扉については3Dプリンタを使います。ネット上でドールハウス用の3Dデータを探し、寸法を調整して窓や扉を制作。出力できたら、配置を考えながらカットして調整し、裏側から直接はめ込んでいきます。
いよいよ色塗り
発泡スチロールで煙突と瓦を作ったら形が完成しました。大きなブラシで白いプライマーを全体に塗布し、乾いたらいよいよ色を塗っていきます。
建物の壁は濃い黄土色、屋根は黒という配色に。ところどころ2色を混ぜ合わせたり交互に塗ったりと、華やかなヴィクトリア様式の建物が汚れや公害で汚れているリアルな雰囲気が出来あがっていきます。ちなみにこの配色は、ロンドンで見掛けた建物からインスピレーションを得たものだそうです。
細かい汚れや流れ落ちてきた汚水などを表すために色を足し、ますます本物らしくなるよう仕上げます。さらには3Dプリンタで屋根の上についている植木鉢のような通風菅「チムニーポット」も追加。壁には、小さなチラシを作って貼り付けました。
これで、リアルなスラム街のジオラマが完成です! 何だか本当にファンタジーのような世界観ですが、産業革命後は本当にこんな雰囲気の街が存在していたのですね。
ついに完成した19世紀のスラム街に、反応は……?
この動画へは、「すごい!」「本当にパーフェクト、10点満点中10点に仕上がってる」「色も風化した感じも完璧」「作りがすばらしくて、見ていて飽きないよ」「自分はイギリス人だけど、本当に完璧に再現できてる」など、細部まで手を抜かない仕事ぶりに感心する声や、こういった古い建物を愛する人たちからの喜び声が並んでいます。
画像引用:Eric's Hobby Workshop(@EricsHobbyWorkshop)さん
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