“非売品のDSソフト”が謎過ぎてマニアも驚き　「エグいプレミアついてて吹いたw」「プレイ動画とか全然出てこない」（1/3 ページ）

　「自分以外に持ってる人を全く見かけない」と紹介された、非売品のソフトが話題です。見たことも聞いたこともない……！

小林多喜二の代表作「蟹工船」を携帯ゲーム機で？

　投稿主はX（Twitter）ユーザーのじろのすけ（@jironosuke99）さん。『非売品ゲームソフト ガイドブック』（三才ブックス）などの著書を持つ非売品ゲームコレクターです。

　今回注目を集めたのは、同書でも紹介された1本「蟹工船・党生活者」。小林多喜二の代表作「蟹工船」を、黒と赤のデザインで見せるパッケージが、強烈なインパクトを放っています。

　プロレタリアート文学感全開のデザインと、携帯ゲーム機のミスマッチもあって、投稿は広く拡散。「なんだこれ……」「カニを取るゲーム？」「資本家と労働者との、暗たんとしたやりとりが見られるのは分かる」などと反響を呼びました。

残念ながらカニ漁のゲームではなく電子書籍

　しかし、さすがに内容は過酷なカニ漁を体験するゲームではなく、小林多喜二作品を読める電子書籍。ソフト自体はかつてDS向けに展開されていた、電子コンテンツ配信プラットフォーム「DSvision」のスターターキットなのです。

　DSvisionのカートリッジにはMicroSDカードスロットが設けられており、これを介してPCで購入したファイルをDSで再生する仕組み。この非売品は、『蟹工船』と『党生活者』があらかじめインストールされたバージョンで、新潮文庫のプレゼントキャンペーンで少数が世に出ているそうです。