「すごい、わたしですね!」白石麻衣初の肖像画制作に3カ月独占密着 “完売画家”中島健太が等身大で描く (1/3 ページ)
2人の対談から肖像画完成までを追いました。
俳優・白石麻衣さんを“完売画家”として知られる中島健太さんが描くプロジェクトに、ねとらぼ編集部が3カ月間密着。2人の対談から肖像画完成までを追いました。
完売画家”中島健太と白石麻衣の異色コラボで始まった肖像画プロジェクト
ありのままを忠実に描くことを基本とする「写実絵画」。その分野の中でも近年注目を集めているのが、“完売画家”として知られる中島健太さんです。
武蔵野美術大学在学中にプロデビューした中島さんは、20代で「日本美術展覧会(日展)」の特選を2度受賞する快挙を果たしているほか、これまでに描いた作品はすべて完売。近年は佐々木希さん、瀬戸内寂聴さんといった著名人をモデルとした油絵を発表しています。
白石麻衣さんはアイドルグループ「乃木坂46」の中心メンバーとして活動後、モデル・俳優として活躍。1月3日に日本テレビ系で放送されたテレビドラマ「侵入者たちの晩餐」では豪邸に住む女社長の怪演が話題を呼んだほか、10月からはフジテレビ系テレビドラマ「オクラ」では元不良の勝気な刑事を好演しています。
対談:俳優・白石麻衣×完売画家・中島健太
中島:今回は「白石さんを描きたい」とつぶやいたところ、元ソニーミュージック代表取締役社長の丸山茂雄さんとのご縁でそれが実現してしまったというわけでして。ご機会いただきありがとうございます。
白石:こちらこそありがとうございます。
中島:早速ですがアートに触れられる機会はありますか。
白石:そこまで詳しく触れた経験はないんですが、彫刻よりも絵画の方が好きだなっていうのはあります。
中島:これまで絵のモデル経験は。
白石:ないですね。ファンの方が描いてくださることはありますが。
中島:のめりこむのが怖くて「アイドル」と「ゲーム」にはなるべく触れないようにして生きてきたんですけれども、白石さんは女性ファンの方がすごく多いんですね。女性と共鳴しやすいといいますか。YouTubeもたくさん拝見しましたが、後輩さんにもとっても優しくて、情が厚い感じがしました。
白石:高校生のときに保育士になりたかったこともあって、(後輩のお世話などは)好きな方ですね。
中島:もともと面倒見がいい方ですか。
白石:実生活では2人姉妹の妹なんですが、乃木坂46にいたときはお姉さんの方だったのでかわいい妹がいっぱいできてという状況でしたから、後輩でも泣いてる子がいたらとにかく声を掛けて話を聞くだけでもと思っていて。何もできなくてもいいから手を差し伸べてって、それが何につながったのかと言われれば分からないですが、もし何か誰かが救われていたのであればよかったのかなと思います。
白石麻衣「等身大の私を描いてほしい」
中島:今回白石さんを描かせていただくにあたって、「黄色のイメージがある」と伝えたら、有識者からは「水色でしょう」とツッコまれたのですが、白石さん自身はどんな色が好きですか。
白石:乃木坂46にいたときはサイリウムカラーがあったのですが、今は正直自分の色みたいなものはなくて。苗字が「白石」ということもあって、白は好きですね。似合うというのもよく言ってもらえる色です。
中島:本当に色白で肌がきれいだから肌を引き立てる色は似合いそうですね。
白石:両親ともに色白で、とくにお母さんが白いんですけれども、遺伝だと思います。
中島:白以外だと好きな色や好きなお花はありますか。
白石:最近は暖色系のオレンジとか黄色が好きです。お花だとカスミソウがずっと好きですね。小さい時にお花屋さんに行ったら、カスミソウを指さしていたよってお母さんにも教えてもらったんですけど。決して「主役」というわけではありませんが、カスミソウが入っていたら花束もより華やかになって好きです。
中島:白石さん自身は主役が多いイメージですけれども。
白石:目立つことは得意ではないので、できれば主役を支えるぐらいの立ち回りの方が自分自身は好きです。
中島:白石さんは、アイドル、俳優、色々な顔をお持ちです。そんな中でどんな自分を描かれたらうれしいというのはありますか。
白石:等身大の私を描いてもらうのが一番いいのかなって思っています。
中島:「等身大」という言葉が出てくるのがまずスターですね。今回のお話が進んでいくときに、ドキュメンタリーは絶対見た方が良いだろうと思って拝見したんですが、乃木坂46のメンバーとして苦労してなかなか売れない時期があって。しかしある瞬間から猛烈なスターになっていく――。あのとき精神的にはどんな感じだったんですか。
白石:「AKB48公式ライバル」として作られたのが「乃木坂46」だったんですが、最初は「AKBの何かなの?」と言われて、ゼロからのスタートでした。ファンの人も全然いないしみんなで必死にやって来たんですが、一緒に活動してきたメンバーが同じ空気感で、同じスピードで頑張ってこられたので、私自身は楽しみながら活動できました。
中島:メンタルがしんどいっていうこともそんなになかったですか。
白石:アップダウンはそこまでなかったですね。最初のころはエゴサもしていたんですが、見れば見るだけちょっとモヤモヤするし、あんまり見ない方が良いかなと思って、最近はたまに見るかなという程度です。
ただ、応援の言葉が励みになるタイプなので、「今日嫌なことがあったけど、まいやん見たら元気出た」って言ってくれる方がいるなら頑張る甲斐があるなって。頑張らないとなって思えます。
中島:白石さんの魅力は“自然体”なところにもあると思うのですが、そういう風にふるまえるようになったのはいつごろからですか。
白石:お仕事を始めたばかりのころは「アイドルだからキャラ設定しなきゃ」って思っていたので、キャッチフレーズとか無理やり作っていたんですよ。でも偽っている自分が結構つらくて。“キャラをかぶっている自分”というのが向いていないタイプだと気付いたので、乃木坂46結成1年目ぐらいからは素の自分を出していくようになりました。
中島:お休みはちゃんとありますか。
白石:オフはちゃんとあります。あまり話せるようなことはしてないですが、完全にインドアなので、お家でゲームしたり映画観たりお料理したりしています。ちなみにボンバーマンは結構うまい方だと思います(笑)。
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