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カマキリを操る寄生虫「ハリガネムシ」食べてみた 未知すぎる“衝撃的な内容”に震撼 「正気を疑う」「鳥肌立ったわ」(1/3 ページ)

※寄生虫、昆虫などが苦手な方は閲覧注意!

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 見た目はちょっと気持ち悪いけれど生態系の中では重要な生物、ハリガネムシを食べて味を確かめた結果がYouTubeで話題です。動画は記事執筆時点で24万回以上再生されています。

※寄生虫、昆虫などが苦手な方は閲覧注意です!

気になっていた未知の味、ハリガネムシ食べる

「野食」に取り組む日々

 動画を投稿した茸本朗(たけもと・あきら)さんは、野外で採った食材を調理して食べる、いわゆる「野食」を実践し、その様子をYouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗ch」で公開しています。

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 以前は超高級食材「熊掌(ゆうしょう)」を調理して食べる様子が「まじで異次元」だと話題になりました(関連記事)。今回はずっと気になっていたという“未知すぎる”寄生生物を食べてみるようです。

“未知すぎる”寄生生物とは……

 茸本さんは、鳥取県にある“ため池”に向かいました。2023年に水を全部抜いてザリガニの駆除を行ったため、その成果を確かめるためです。そして2024年も水を抜いてザリガニを集めたところ、ザリガニの中に何やら奇妙な生物が混じっていたのです。

 細長くて黒く、針金のような見た目をした奇妙な生物の名前はハリガネムシ。そう、茸本さんが今回挑戦する食材はこちらです。ハリガネムシは食べられるのでしょうか、また食べたらどんな味がするのでしょうか。


この日はハリガネムシを食べていきます

ハリガネムシの生態

 一緒に作業をしていた環境保全のスペシャリスト・小宮春平さんによると、ハリガネムシはカマキリに寄生し、カマキリを“洗脳”して水中に飛び込ませて水死させ、自らは交尾・産卵。幼生がカゲロウなどの水生昆虫の体内に入り、その水生昆虫がカマキリに食べられることでカマキリの体内に戻る……という生態を持っているとのことです。

 これまで数々の生物をハントし、食べてきた茸本さんですら「気持ち悪い」と思う外見や生態を持つハリガネムシ。しかし、ハリガネムシが水の中に飛び込ませたカマキリたちは、秋のマスをはじめとした魚のエサになるのだそうです。見た目からは想像できませんが、ハリガネムシは水と山をつなげる重要な役割を担っているのですね。

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 ここまで話をしたところで、ふと茸本さんはハリガネムシが食べられるかどうか気になってしまったようです。せっかく成体が3匹も取れたことから、実際に食べてその味を確かめてみることにします。


まさかの質問に小宮さんもびっくり

ハリガネムシを調理

 そして自宅にハリガネムシを持ち帰り、いざ調理開始。あらためてハリガネムシを見てみると一本の線のような見た目で、頭がどちらにあるのか、どのように臓器が詰まっているのかなど、ありとあらゆることが全く分かりません。

 茸本さんによると、ハリガネムシの質感はゴムひものように硬く、ピンと張ると楽器の弦に使えそうとのこと。ハリガネムシの表面は人間の髪の毛と同じ膜「クチクラ」でできているそうで、硬いには硬いものの、最悪かみちぎれそうな硬さだと表現します。


ゴムひもくらいの硬さとのこと

 ハリガネムシをどのようにして食べるのか、取りあえず加熱してから考えることに。さっとゆでて食感を楽しむべきか、安全性を取ってしっかりゆでるべきか悩みつつ、塩を入れたお湯でゆでていきます。


さっとゆでるべきか、しっかりゆでるべきか

ゆでハリガネムシの完成です

 ゆで上がったハリガネムシを引っ張ってみると、ゆでる前は得られなかった、節が伸びるような感覚がありました。そして再度引っ張るとちぎれて、中から謎の白い物体が出てきたのです。これは一体……?

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引っ張ると節が伸びるような感覚だったとのこと

いざ実食

 そして、いざ実食。ゆでたハリガネムシをちぎって中身を出していくと、残ったハリガネムシは細いビニールテープのような見た目になりました。


針金というよりビニールテープです

 そして中から出てきた白い物体に塩を振って食べてみると、歯応えは見た目と違って意外とジャキジャキとしていて、例えるなら豚の脂身と赤身の間にあるすじ肉の歯応えに少し似ているとのこと。風味はほとんどなく、最後にほんのり焼き魚の少し焦げた部分の風味があるものの、正直何なのか全く分からないそうです。


実際に食べてみますが……

 続いて細めのハリガネムシを皮ごと食べてみると、ポリポリといい音が聞こえてきます。しかしポリポリするだけで皮はかみ切れず、何の味もしないそうです。念のためもう1本食べてみますが、やはりポリポリするだけで何の味もせずに皮だけが残ってしまいました。


歴戦の野食ハンターでも「何なのか全然分からない」とのこと

結果

 実際に食べてみた結果、ハリガネムシは食べるのではなく「それなりに丈夫な純天然素材」として、釣りなどで使うといいのではないかという結論に至っています。

 とにかく歯応えがあるだけでおいしくもまずくもなく、ひたすら無味であることから「僕はもう食べない」とのことでした。残ったハリガネムシは釣りなどで活用するそうです。

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ハリガネムシは食べなくてよさそうです

 なお茸本さんはこれまでの知識と経験に基づき、ハリガネムシを食べています。ハリガネムシを食べることによって何らかのリスクが生じる可能性があるため、決してまねしないでくださいね。

「よく食べる気になったな……」の声

 予想のはるか上を行く食リポに、コメント欄では「こんなんよく食べる気になったな……流石にエグすぎる」「ハリガネムシを誰かが食べる動画を観る日が来るとは思わなかった」「正気を疑うレベル」「興味のあった生き物だけど、食べる発想はなかった……けど、前よりハリガネムシに愛着が湧いた気がします」「鳥肌立ったわ」といった驚きの声がたくさん上がっています。

 茸本さんは、全国各地のマニアックな食材を食べる様子をYouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗ch」やX(旧Twitter/@tetsuto_w)で公開中です。

「野食ハンター茸本朗ch」動画まとめ

こんなに減ったぜ!池の水ぜんぶ抜いてザリガニぜんぶ抜いてぜんぶ食う!
苦すぎる!外来種の草に、完敗!
猫が大好きなマタタビは、人が食べたらクソまずい!

三日月 影狼

動画提供:YouTubeチャンネル「野食ハンター茸本朗ch

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