”謎の青い石”を丁寧に磨くと……? 出来上がった美しい姿とその正体に「すばらしい」「最高だ」(1/2 ページ)
神秘的な輝き。
青い石を磨き出す動画がYouTubeに投稿されました。その見事な職人技が反響を呼び、記事執筆時点で27万回以上再生され、6900いいねを集めています。
青い石の正体は……
動画を投稿したのは、オーストラリア産オパールの原石を磨いて宝石にする過程を紹介するYouTubeチャンネル「Black Opal Direct」。今回は、50カラット(10グラム)の原石について、35年の経験から貴重なブラックオパールが隠されていると推測して作業を進めていきます。
原石の表面には青い層が露出しており、内部に宝石になる部分があることをうかがわせます。ライトで強い光を当ててみると、石の内部を透過して光る部分があることからもそれは明らか。内部の状態を探るため端の方をカットしてみると、美しい紺色の面が現れました。
問題になりそうなのは、表面の3カ所に確認できる砂れきです。この砂れきが内部に深く食い込んでいると、そこを避けて宝石を削り出すしかありません。一部の砂れきは深く食い込んでいるとみられ、そこを避けて2つの宝石を削り出すことになるだろうと作業者は推測しました。
美しく青い輝きが!
原石を研磨していくと、美しく青い輝きを放つブラックオパールの層が現れます。しかし、この段階でもまだ砂れきがあるので研磨は続きます。石はだいぶ薄くなってきましたが、ようやく砂れき部分の1つが見えなくなりました。磨いた面は鮮やかなブルーと暗い紺色が混じり合い、動かすと光がキラキラとまたたきます。
いまだ残っている砂れきは研磨している面の内側と端の部分にあるので、内側にあるほうをとがったもので削り深さを確かめます。その結果、この砂れきがなくなるまで表面を研磨してしまうと、宝石になる部分がかなり薄くなることが判明。砂れきのところでカットして複数の宝石を取り出すことになりました。
合計110万円以上の3つの宝石をゲット
カットしたうち、大きなほうは美しいドーム状の膨らみを持つクッション形にカットし、小さなほうはティアドロップ形とトライアングル形の2つの宝石として磨きをかけていきます。
宝石として磨き上がったブラックオパールは、暗い紺色の中に鮮やかなブルーと紫の部分が入り交じり、動かすとその光がきらめきます。光の角度によってはブルーの部分がエメラルドグリーンに輝きます。こうした光の変化はまさにオパールならではのものです。
クッションカットのものは約12カラット(2.4グラム)で、6000米ドル(記事執筆時点のレートで約92万9000円)の価値がある逸品。ティアドロップカットのものは、2.61カラット(約0.52グラム)で1200米ドル(約18万6000円)、トライアングルカットは0.38カラット(約0.076グラム)で150~200米ドル(約2万3000~3万1000円)となりました。
「すばらしい宝石が3つも」「ゴッホの“星月夜”のような逸品だ」
35年の経験から得られた美しい3つのブラックオパールに、「キレイな色。すばらしい宝石が3つも得られてよかった」「美しい宝石が見事に仕上がった。青と紫の色の組み合わせは最高だ」「見ていて心が安らぐよ」「ああ、青空の下にラベンダーの花が浮かび上がっているようだ!」「ゴッホの“星月夜”のような逸品だ」「カットした部分から最高のものを引き出そうと努力しているのはすばらしいね」というコメントが寄せられています。
※画像は「Black Opal Direct」のYouTubeチャンネルより引用
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