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ダムに沈んだ“駅の跡”が10年ぶりに姿を現す 岩手県・錦秋湖の水位が下がって見えた世界に驚きと感動の声(1/2 ページ)

まだこんなにはっきり残っているとは……。

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 岩手県が10年に1度実施している、西和賀町の湯田ダムの定期点検。2024年がその年に当たり、水位が下がったことで姿を現した「大荒沢駅」跡がX(Twitter)で話題になっています。

いまも残る横黒線(現・北上線)の遺構

 写真を投稿したのは、Xユーザーのれいこんさん(@Series_E3)。

 北上線が、かつて横黒(おうこく)線と呼ばれていた時代に存在した「大荒沢駅」。そのホームがあったと思われる跡が目撃されました。

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横黒線(現・北上線)の遺構がまだはっきり残っています。左奥には現在の北上線を走る列車の姿も

 湯田ダムが完成したのは1964年10月。約60年前から水没しているにもかかわらず、旧線の配線(線路)がわかるほどまだきれいに残っていることに驚きます。れいこんさんは他にも「当時の改札跡と思われる木製の構造物」を発見しています。

 ちなみに、横黒線(現・北上線)は今年で全線開通100周年を迎え、それを記念した日帰りツアーが10月に開催されました。同時に団体専用列車としてデビュー当時の黒いラッピングを施したキハ100系が登場しましたが、今回投稿された一枚目の写真の左奥には、恐らくその“ブラックフェイス”と思われるキハ100系が駆ける姿が写っており、なんとも感慨深い一枚となっています。

れいこんさん「当時の改札跡と思われる木製の構造物が直立した状態で残っている」
駅前通りから大荒沢駅舎跡を撮影

ネットで「当時の配線がはっきり分かって美しい!」「なんか感動する」などの声上がる

 投稿されたXでは、「はっきり判るのが凄いなぁ」「当時の配線がはっきり分かって美しい!」「以前水位が下がった際に訪れた時は線路跡まではわかったけど、ここまで綺麗に駅の配線がわかるということはなかったな」「こういう記録は非常に貴重だ」「なんか感動する」など、しみじみとした気持ちになる声がみられました。

普段の錦秋湖の様子(出典:PIXTA

 11月9日には、湯田ダムの60周年と記念した「貯水池遺構見学会」が開催され、横黒線の軌道跡やトンネルを間近で見学した方もいるようです。そのときの様子は国土交通省の北上川ダム統合管理事務所の公式X(@mlit_kitakato)にて一部見ることができます。

 なお、水位が低下している間は錦秋湖近くにある「親水スポーツ公園」からも遺構が見られるようです。もし見に行く場合は、足下が非常に悪いとのことなので注意しましょう。湯田ダム施設の工事期間は12月20日までの予定です

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北上川ダム統合管理事務所の公式アカウント

画像提供:れいこん(@Series_E3)さん

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