「まるでタイムトラベル」 ゴーストタウン化した200年前のショッピングモールを探索したら…… 想像以上の味わい深さに「心が痛む」と共感の声【米国】(1/3 ページ)
看板や細かい装飾も見どころ満載。
アメリカの捨て置かれた廃墟を探索する動画が興味深いです。まるでタイムトラベルしたような気分にも……。
ボルチモアの古いモールを探索
動画を投稿したのは、YouTubeチャンネル「Dark Exploration Films」(@DarkExploration)。古い建築物や歴史的建造物、廃墟を探検する動画を発信しています。
今回探索するのは、メリーランド州ボルチモアの屋外モールだった廃墟。これらの建物が最初に建てられたのは1818年で、1968年に人々が訪れやすいように改装されたとのことです。
メインの通りには、アール・デコ調の服飾店や、ミュージックストアが。「Your Super Music」と書かれた店の中をのぞいてみると、打ち壊された材木が残されているのみでした。
続いて「The Nevermore Haunt」との看板が残る古いデパートは、18世紀の作家エドガー・アラン・ポーの作品にちなんだ店名。ポーはこのボルチモアに滞在していたことがあるためこの名前が付けられたようです。
歴史的建築物が取り壊されたあとには
また、「DJ's outrlet」との看板がかかった店は、レコード、テープ、ラジオ、テレビ、ビデオデッキ、時計、ミキサー、イコライザー、ターンテーブルなどがディスカウントプライスで販売されていたようです。通りの端っこにあたるこの店の向こうには、住宅開発で歴史的建築物が壊されたあとに建てられたという「新しくチープ」と表されるアパートが見えます。
さらにかつてはモールが続いていたという道をたどり、他端まで行くと、先ほどまで歩いていた通りに比べてさらにひどい状況。半ば崩壊している建物が続きます。
そして「ポケベルとアクセサリー」「携帯電話とアクセサリー」を販売している店も発見。「これはもう時代遅れだね」「今の子どもはポケベルがなにかも知らないだろう」と象徴的な店として語られました。
動画を残す気持ちに共感が多数
周辺では身の危険を感じる場面に遭遇することもしばしば。探索中に誰かの叫び声が聞こえれば、すぐにその場を離れるなど、廃墟を安全に歩くには気を付けなければならないこともあるようです。
しかしDevinさんはこの探索について、「アメリカで最も美しい歴史的建造物が日に日に老朽化しているのは残念」「だから僕は記録し、物理的に取り壊されることなくデジタルで保存している」とその意義を語っています。
動画は記事執筆時点で23万回以上視聴され、コメント欄では「私は古い建築物や建物が大好きだから、それが“現代的な”建物のために取り壊されるのを見ると心が痛むよ」「多くの街が歴史的建造物を取り壊し歴史を消し去ってしまうのは恥ずかしいこと」など、背景の歴史とともに共感する反応が多く見られます。
YouTubeチャンネル「Dark Exploration Films」(@DarkExploration)では他にも「廃墟化したバーガーキングを発見」「廃墟と化したペンシルベニア・ターンパイクを探索」「1960年代に日本人の富豪が建て放棄された廃屋」などの動画が人気です。
画像はYouTubeチャンネル「Dark Exploration Films」(@DarkExploration)より引用
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