STARTO社「チケット流通センター」の転売者情報が開示されたと発表、「チケジャム」にも法的措置へ 「1人でも多くのファンに適正にチケットが行き渡るように」(1/3 ページ)
STARTO社「今後もチケットの不正転売に対して徹底的に対策を講じていく」。
STARTO ENTERTAINMENTとヤング・コミュニケーションは12月9日、「チケット流通センター(運営会社:ウェイブダッシュ)」に対して高額転売出品者らの情報開示請求を行っていた問題の続報を発表。「出品者の情報が開示された」と明かしました(関連記事)。
1枚30万円で転売されるプラチナチケット――
STARTO社と同社の契約タレントが出演するコンサートを主催しているヤンコン社が2社で連携してチケット高額転売対策に取り組み始めたのは2024年8月のこと。
「チケット流通センター」においては、STARTO社に所属するアイドルグループ「少年忍者」のイベントのチケットについて、2024年8月15日時点で2901件の転売が確認されており、最高額は30万円、10万円以上のチケット出品は300件以上と相当件数の出品が行われていました。
また、前述のケース以外にも多数のSTARTO社所属タレントの公演で、定価を大幅に超える取引などが確認されるなど、公演チケットの高額転売は以前から大きな問題となっていました。
日本初の情報開示請求が行われた背景――
こうした状況を受け、STARTO社とヤンコン社の代理人を務める中島博之弁護士(東京フレックス法律事務所)は、「チケット流通センター」の運営会社ウェイブダッシュ社に対して、出品者(転売チケット299件分)の発信者情報を開示するように求めました。
しかし、これに対してウェイブダッシュ社は9月5日付で開示を拒否。10月18日にはヤンコン社を申立人として、東京地方裁判所に対してプロバイダ責任制限法に基づいた発信者情報開示請求を行っていました。
こうしたチケットサイトでの高額転売をめぐるチケット販売の発信者情報開示請求は、全国初の事例とみられていました。
運営会社、法的手続きの過程で自主的に情報を開示――
中島弁護士によると、発信者情報開示請求手続きの中で、「ウェイブダッシュ」社は11月12日付で自主的に出品者の情報をヤンコン社に開示。
STARTO社は今後ヤンコン社と協力の上、「当該出品者に対して、不正転売行為に対する責任追及を行う方針で検討を進めております」とコメントしました。
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