「誤字まで再現されてる！」　『ジョジョ』第3部の“手の込んだコスプレ小道具”に52万回表示の注目（1/2 ページ）

　「やっぱりハンカチ持ってって良かった。泣いちゃうもん」と悲しげでありながら、添えられたハンカチの写真には物騒な文言が――。そんな複雑な投稿がX（Twitter）で注目を集めています。

花京院の果たし状をルビや誤字まで再現

　投稿主のXユーザー、リリィ・アイソシエール（@riakos666）さんは、『ジョジョの奇妙な冒険』第3部の花京院典明が好きなコスプレイヤー。話題のハンカチも、花京院が空条承太郎へ果たし状代わりに渡したエピソードに由来するものでした。

　ハンカチに記された文は、「空条承太郎（くうじょうじょうたろう）　本日中（ほんじつちゅう）にきさまを殺（ころ）す　わたしの幽波絞（スタンド）で！　花京院典明（かきょういんのりあき）」（原文ママ）。筆跡からルビに至るまで、初出時の描写に忠実です。

　芸が細かいことに、本来「紋」のはずが「絞」となっている、ファンの間で有名な誤字（単行本やアニメ版では修正済）まで再現。Xでは「ルビ振ってある果たし状好き」「誤字まで再現されてる！」と感心する声が上がりました。

「持ってって良かった」理由とは？

　それにしても、なぜこのハンカチを「持ってって良かった」のか？　リリィさんに詳細を聞いたところ、このハンカチは2年前にコスプレの撮影用に作ったもの。その後愛着が湧き、日常生活でも使うようになったのだそうです。「ジョジョを知ってる友だちに貸すと、少し驚いた顔をして笑ってくださるのがうれしくて、ずっと使ってます」（リリィさん）

　実は投稿した写真は、大切な人とお別れしたときに撮ったもの。本当に悲しくて涙が止まらなかったのに、あらためてこのハンカチで涙を拭いたと思うと少し気持ちが晴れたそうです。いろいろと複雑な感情がより合わさっての、あの投稿だったんですね。